味噌は日本食に欠かせない調味料の一つ。地域によって種類も様々です。
中でも赤味噌は味が濃く、カツや煮込みうどんの味付にぴったりです。
今回は、赤味噌の特徴と白味噌との違いを解説していきます。
赤味噌は身近なものでも代用できるので、気軽に料理に取り入れることができますよ。
■赤味噌とは?
赤味噌は茶褐色という見た目からその名前がついています。
熟成期間が長いため、コクのある味わいで塩分濃度が高い味噌です。
しょっぱいイメージがありますよね。
しかし、熟成期間が長い分、栄養価が高いのも特徴です。たんぱく質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど豊富に含んでいます。
また、発酵食品なので酵母や乳酸菌なども多いです。免疫向上の効果も期待できます。
赤味噌には甘味噌・甘口味噌・辛口味噌の3種類があります。
甘味噌は関東、甘口味噌は東北、辛口味噌は中部地方を中心にして使われています。
それぞれ酸味が効いていて、独特の風味があります。
■原料が違う?
赤味噌は、一般的な味噌と同じように大豆・塩・水・麹が原料です。
白味噌との違いは、作り方にあります。
白味噌の場合は糖分やタンパク質出すために大豆を茹でますが、赤味噌だと大豆を蒸すために糖分は外に流れません。
その糖分がアミノ酸と化学変化をし、メイラード反応が起きるため褐色になります。
赤味噌はメイラード反応がより進行しやすいように3ヶ月〜1年の間、しっかり熟成させます。
そのため、栄養素も豊富に含まれていて、健康促進や病気予防、老化防止、美容効果と手広くカバーできる調味料となっています。
■赤味噌の代用品
赤味噌がない時は他のものでも代用できます。
ここではおすすめを3つご紹介していきます。
★合わせ味噌
味噌といえば、「合わせ味噌」が一般的です。
お味噌汁や料理の味付けにも役立ちます。
常備しているというご家庭も多いのではないでしょうか。
やっぱり味噌煮込みうどんにした。
赤味噌が無かったんで、合わせ味噌に醤油を加えて代用してみた。 pic.twitter.com/JUUfTyP9vy— yuta コミケ99/2日目マ-14b (@yutaredriver) December 6, 2013
赤味噌は塩分が濃いので、物足りない時は醤油や塩、みりんを足してみましょう。
特にみりんを足すとコクが出てきますよ。
★コチュジャン
韓国料理に使う「コチュジャン」でも代用できます。
コチュジャンは、もち米・大豆麹・唐辛子・塩が原料でやや甘味が強いです。
普通の味噌と合わせて使うことで、赤味噌に近づけることができます。
本日の夕飯はうどんに決定よー(´・ω・`)
材料
うどん 1玉
たまねぎ 1個
人参 1/2個
卵 1個
鳥股肉 2,3切れ
昆布 1切れ
ごま油 適量
コチュジャン(赤味噌の代用) 適量
チューブにんにく 適量
チューブ生姜 適量
写真は鶏肉と麺以外よー(´・ω・`) pic.twitter.com/CmdKTjYciV— 宗家 (@mm9110597347583) June 9, 2017
コチュジャンも使用頻度が多いわけではないと思うので、併用して使うと良いですね。
★甜麺醤
「甜麺醤」はよく中華料理に使われますね。
色合いも赤味噌と似ているため、代用品としておすすめです。
しょっぱさが足りない時は、塩や醤油で塩分を調節すると良いです。
入れ過ぎには注意してくださいね。
もちろん、普通の味噌と合わせても美味しいですよ。
■赤味噌を使ったおすすめレシピ2つ
ここからは、赤味噌を使った料理をご紹介して行きます。
ぜひ作ってみてくださいね。
★簡単な常備菜!こってり肉味噌
肉味噌はご飯に乗っけるだけでも、野菜炒めでも、ラーメンの具材としても役立ちます。
作っておくと便利ですね。
材料は以下の通りです。
・玉ねぎ1個
【A】
・おろし生姜小さじ1
・おろしニンニク小さじ1
・ごま油大さじ1
【B】
・水100ml
・酒大さじ2
・赤味噌大さじ3
・みりん大さじ3
・砂糖大さじ3
・鶏がらスープの素小さじ1
これで4〜5人分は作れますよ。
2. フライパンにAを加えて炒め、香りが立ってきたら玉ねぎを入れます。
3. 玉ねぎが透き通ってきたら、ひき肉を入れ炒めます。
4. ひき肉の色が変わったところでBを入れ、汁気がなくなるまで炒めます。
5. お好みでごま油をかけると味が引き締まりますよ。
★ご飯がすすむ!麻婆豆腐
子供から大人まで人気の麻婆豆腐。こちらも赤味噌で作ると味がしっかり効いて美味しいですよ。
材料は以下の通りです。
・豆腐150g×2パック
・豚挽肉200g
・ねぎ1本
【B】
・サラダ油大さじ1
・チューブしょうが4~5㎝
・チューブニンニク3~4㎝
【C】
・酒大さじ1
・醤油大さじ1
・鶏がらスープの素小さじ1
・砂糖小さじ2
【D】
・水150〜200ml
・赤味噌大さじ2~3
・水溶き片栗粉
この分量で3〜4人分ができます。
2. フライパンにBを入れてから、弱火をつけ、香りが出たらひき肉とねぎを入れます。
3. ひき肉の色が変わったらC、D、豆腐を入れ、煮立たせます。
4. 5分ほど煮たら、水溶き片栗粉でとろみをつけて完成です。
■まとめ
・赤味噌は茶褐色で、塩分濃度の高い味噌である。
・大豆を蒸して作るため、メイラード反応が起きて褐色になる。
・長時間熟成するため、栄養価が高く、健康促進や病気予防、老化防止、美容効果がある。
・赤味噌の代用は以下の3つがおすすめ。
【合わせ味噌・コチュジャン・甜麺醤】
・赤味噌は肉味噌や麻婆豆腐におすすめ。
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