キッチン周りで活躍することの多い「磁石」。
冷蔵庫に子どものお手紙がいっぱい貼られている家庭も多いのではないでしょうか。
また、シンク周りや鍋などの素材を調べるのにも磁石は使うことはできます。
IHで使える鍋の底には磁石がくっつくので、
「この鍋はIHで使えるのかなぁ」
と思った時に調べることができるので便利です。
しかし、「素材を調べるためだけに磁石を買うのもなぁ」とも思ってしまいます。
そこで今回は、そんな困った時のための『磁石の代用品』についてご紹介していきます。
ぜひ参考にしてくださいね!
■磁石とは?性質や磁石の歴史を解説
磁石には2つの性質があります。
1つは、くっつき、離れる性質です。
ご存知の通り、磁石は鉄などの金属にくっつく性質を持っています。また、S極とN極であれば磁石同士もくっつきます。
一方、同じ極同士では離れ合う性質も持っています。
このくっつく性質を利用して、冷蔵庫につけるマグネットや、ペーパーホルダーが作られています。
もう1つは、固定されない状態ではN極が北側、S極が南側を指すという性質です。
これは地球自体が磁力を持っているため、自然にそうなるということのようです。
この性質は方位磁石に利用されています。
海賊物のアニメや映画では、この方位磁石を使って行く方角を決めているシーンをよく見かけますよね。
■磁石の代用になるものを3つ紹介
★ドライバー
工具として使うドライバーの先端には、ネジを落ちないようにするために磁石が付いてあるものがあります。
磁石の付いたドライバーの先端を気になる素材につければ、相手が磁石のつく素材かどうかを調べることができます。
本当に非磁性体なのか検証のため、同じ型番のトランジスタを用意。
ドライバーの先端の磁石でテストしてみました。右が流通品のLAPT(廃盤品)
左が特注品のLAPT(絶滅危惧種) pic.twitter.com/v8EWTdIuFl— うりゃ~_(:3」∠)_ (@Momimomi_Urya) December 8, 2019
★バッグや財布の留め具
バッグや財布にマグネット式の留め具が付いているものがありますよね。その磁石を使って
くっつく素材かどうかを調べることができます。
バッグや財布はほとんどの方が持っていると思うので、使いやすい代用品ではないでしょうか。
★手帳型のスマホケース
スマホの画面を守ってくれる手帳型のスマホケースにも磁石が使われていることが多いです。
こちらも最近は使うことが多くなってきているので、身近な代用品として使うことができます。
■簡単!クリップで磁石を作る方法
実は磁石は簡単に作ることができるのです。
作り方は簡単で、磁石でクリップをこするだけ。
磁石でクリップをこすることにより、一時的に磁力がクリップに移るという仕組みです。
簡単にできるので、ぜひお子さんと一緒に試してみてはいかがでしょうか。
放射線を出す能力を放射能といいます。放射線を浴び続けると放射線を出す能力がつきます。これを放射能汚染といいます。クリップを磁石でこすると、クリップ自体が磁石になるのと似ています。
— りるびわ~くす (@GrooveStove) April 13, 2019
■磁気特性の違い!磁石の種類を5つ紹介
★ネオジム磁石
世界最強の磁力を持つことで知られているネオジム磁石。
硬度や保持力も高いですがサビに弱いため、メッキでコーティングされて使われています。小さくても十分な磁力があることから、スタンダードな磁石として扱われています。
自動車のモーターや、医療用器具など様々な場面で活躍しています。
★アルニコ磁石
アルニコ磁石は高温に強く強度もあり、安定性のある優れた磁石です。
しかし、外部の磁場に影響されやすい、形状が限られているなどのデメリットもあります。
その安定性から、メーターや計器類を中心に活用されています。
昔からある磁石で使うのに制約があるので、現在ではアルニコ磁石よりも小型で強力なネオジム磁石や、次に紹介するフェライト磁石が普及している状況です。
★フェライト磁石
日本で一番作られているのがこのフェライト磁石です。
酸化鉄を原料としているため安く作れることが一番の理由です。また、粉末の原材料を押し固めて作るので自由に形作れるのもメリットです。
スピーカー用の磁石やプリンター・コピー機のトナードラムはこのフェライト磁石が使われています。
★ラバーマグネット
先ほどのフェライト磁石の粉末をゴムに混ぜてできるのがラバーマグネットです。柔らかくゴムのようなので「ゴム磁石」とも呼ばれます。
ハサミやカッターで切れるほど柔らかく、加工がしやすいことが大きな特徴です。
身近なものでは車に貼る初心者マークがラバーマグネットで作られています。
★サマリウムコバルト磁石
ネオジム磁石の次に強力な磁力を持っているのがサマリウムコバルト磁石。
ネオジム磁石は熱に弱いという欠点を持っていますが、こちらは耐熱性もばっちり。
そのため、高温の中でも高磁力が求められる分野のセンサーや精密な電子機器向けなどに使用される磁石です。
値段が高いこと、強度が低く欠けやすいことがデメリットです。
■まとめ
・磁石にはくっつき、離れる性質、固定されない状態ではN極が北側、S極が南側を指すという2つの性質を持っている
・磁石の代用になるものは以下の3つ
【ドライバー、バッグや財布の留め具、手帳型のスマホケース】
・クリップを磁石でこすると一時的に磁石になる
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