甘いものが食べたくなったり、子供がおやつを欲しがったり、時間や材料がなくても簡単にホットケーキが作れるホットケーキミックスは、色々な焼き菓子に使えるのでとっても便利な食材です。
人気が高いのでスーパーで品切れなことも多く、使おうと思ったらストックがないこともありますよね。
そんな時に役立つホットケーキミックスの代用品をご紹介します。
■何が入っているの?ホットケーキミックスの成分について
★小麦粉
ホットケーキミックスで一番多く含まれるのが小麦粉です。
小麦粉には薄力粉、中力粉、強力粉の3種類があり、それぞれの大きな違いはタンパク質を含んでいる量が違い、粘りを出すグルテンの形成力に関わります。薄力粉はケーキやお菓子、中力粉はうどんなど、強力粉はパンやピザなどに使われています。
商品によって3種類を独自に配合していることがあり、もっちり感が強くなったり、仕上がりに差が出る事があります。
★糖類
主に砂糖やブドウ糖が含まれ、ホットケーキの仕上がりに甘味が出るように糖類を配合され、糖類には乾燥を防ぐ効果があります。さらに独特のキツネ色に仕上がるのは、糖とタンパク質が結び付き、メイラード反応という化学反応を起こし旨味成分になります。
★油脂
ホットケーキミックスに使われる油脂には植物油脂が主に使われ、生地をしっとりさせる目的で配合されますが、添加物としてちょっと気を付けたい成分です。
加工食品で使われる植物油はトランス脂肪酸を含むことが多く、マーガリンやショートニングなどの硬化油に多く含まれます。トランス脂肪酸は健康への影響が諸外国やWHOでも問題になり、低減が進んでいる国もあります。
★小麦粉でんぷん
小麦は世界一生産量の多い穀物で、米、トウモロコシと並んで世界三大穀物とも言われています。
でんぷんにはジャガイモから作られる片栗粉やトウモロコシから作られるコーンスターチがあり、でんぷんは生地に加えることで、もっちりとした食感を出してくれます。
★ベーキングパウダー
ベーキングパウダーは膨らし粉とも言われ、お菓子やパンによく使われます。重曹と酸性剤と遮断剤で作られています。ベーキングソーダと言われる重曹と混同されがちですが、重曹は苦みが強く、熱に反応して膨張しますが、ベーキングパウダーは水分と反応して炭酸ガスを発生させ、生地を膨らませます。
★乳製品
加工食品に記載される乳製品には牛乳や生クリーム、脱脂粉乳(スキムミルク)が多く使われています。ホットケーキミックスには脱脂粉乳が使われることが多く、脱脂粉乳は牛乳から油脂を除き、粉にしたものです。脱脂粉乳は保存性が高く、牛乳よりもグルテンが形成されやすいので、加工食品に多く使われます。
乳製品には乳糖という糖分が含まれ、糖分と同じメイラード反応で旨味になる役割もあります。
★香料
香料を加えると甘い香りになり、小麦粉の粉っぽい匂いを消してくれます。バニラ、アーモンドが代表的で、ナッツ類や果物類など種類は様々あり、焼き菓子や生菓子に使われます。
■ホットケーキミックスの代用になるものを7つ紹介
★天ぷら粉
天ぷら粉にはベーキングパウダーが含まれ、それ以外にもでんぷん粉や卵白粉が配合されているので、ホットケーキミックスと似ています。卵白粉で気泡ができ、ふんわり仕上がります。
★小麦粉+ベーキングパウダー
ホットケーキミックスで使われる原料と同じ小麦粉とベーキングパウダーを混ぜれば代用品になります。添加物を抑えることができるので、このレシピで作る方も多くいます。
★小麦粉+重曹
重曹を入れることで生地が膨らみ、ふんわりした生地になります。どら焼きは小麦粉と重曹を使って作られているので、同じような仕上がりになります。
★米粉+ベーキングパウダー
グルテンフリーの米粉はアレルギーの方やダイエットをしている方に人気が高く、小麦粉よりももっちりした生地に仕上がります。
小麦粉なくて米粉でホットケーキ作ってみたら、めっちゃモチモチになった!
なにこれ、米粉凄い…モチモチ!!!! pic.twitter.com/xS2LHIM2zF— 痩せたい埜狐@冬籠り準備完了 (@ren_aru22eluna) April 29, 2020
★小麦粉+メレンゲ
ベーキングパウダーがない場合は、卵白を泡立ててメレンゲを作り、さっくり混ぜて焼き上げます。オーブンで焼き上げるシフォンケーキと同じ材料で、フライパンで焼けばお洒落なカフェなどで提供しているフワフワなパンケーキになります。
★大豆粉+ベーキングパウダー
小麦粉、米粉に続く第三の粉とも呼ばれるのが大豆粉です。大豆をまるごと使っているので、タンパク質、イソフラボン、ビタミン、食物繊維が豊富で、美容や健康を気にしている方におすすめです。
★おからパウダー+ベーキングパウダー
おからパウダーは食物繊維が豊富で、小麦粉よりもカロリーや糖質を抑えることができます。さらに、お腹で5倍に膨らむので少量で満足感があり、ダイエットにもおすすめです。
■まとめ
小麦粉には薄力粉、中力粉、強力粉があり、食感に差が出るので、代用品で使用する場合は好みのものをお使いください。
それ以外にもご紹介した代用品には健康を意識したものや、グルテンフリーでダイエットをしている方でも使えるものがあり、混ぜ合わせてもっちり感を出したりできるので、是非活用してみてください。
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