きゅうりは意外と栄養豊富?保存方法と代用品を解説します

「きゅうりって栄養が少ない、ってギネスに記録されたんでしょ?」

いえいえ、それは誤解なんです。

ギネスに記録されたのは「果実の中で最もカロリーが低い」ことなんですよ。

カロリーが低いために間違った広まり方をしてしまったきゅうりですが、実はほかの野菜にも負けないくらいの栄養が含まれています。

今回はきゅうりの栄養とないときの代用品について解説します。

■きゅうりに含まれる栄養

きゅうりの95%は水分です。このイメージが強いため栄養がないと誤解されているかもしれません。

しかし、きゅうりには収穫時の夏にとても重要な栄養素が含まれているのですよ。

・カリウム
カリウムは体の余分な水分や、塩分を排出するはたらきのあるミネラルです。このことで、むくみの防止や高血圧の改善といった健康への作用も期待できます。

夏に暑いからと水分を摂りすぎてむくんでしまう人いませんか?そういう場合は意識的にカリウムが含まれる食品を摂ることをおすすめします。

きゅうりに含まれるカリウムの量は100gあたり220mgもあり、緑黄色野菜であるピーマンの190mgよりも多い量なのですよ。

 

・ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンを作るためや、非ヘム鉄の吸収に必要な栄養素です。ほかにも皮膚のメラニンの生成を抑えることで、美白の効果が望めます。

抗酸化作用も高く、細胞の老化を防いでくれる役割もあることから、アンチエイジングの観点からも積極的に摂りたいビタミンです。

きゅうりには14mgのビタミンCが含まれていて、これはトマトと同じくらいの量に値します。

 

・ビタミンK
ビタミンKは止血作用や骨を丈夫にするといった、カルシウムに近いはたらきを持つビタミンです。

 

・シトルリン
他にもウリ科特有のアミノ酸の一種であるシトルリンという物質も含まれています。

シトルリンは「スーパーアミノ酸」と呼ばれることもあり、血管の健康を保ち、疲労回復、美肌などへの効果が高いと期待されるアミノ酸です。

きゅうりは暑い夏に体温を下げる野菜としても知られています。

暑い時期を乗り切る食材としてはとても優秀といえますよね。また、カロリーが低いギネス世界一とありますが、これは「果実」の中でのこと。

野菜の中にはきゅうりよりもカロリーが低いものがありますので、誤解しないようにしましょうね。

 

 

■ きゅうりの保存方法

意外にも栄養があるきゅうりですが、夏になると家庭菜園で作っている人からたくさんもらうこともありますよね。

ここではきゅうりの保存方法を説明いたします。

 

・冷蔵保存
きゅうりが苦手なのは湿気です。

表面に水分がついた状態で保存すると、その部分から傷んでしまいます。表面の水分を取り除くのが重要なのです。

表面の水分をふき取った後、キッチンペーパーや新聞紙で1本ずつ巻いて、ビニール袋に入れたら立てた状態で野菜室で保存します。

きゅうりはあまり寒いのも苦手なので、冷気が直接当たらないようにキッチンペーパーや新聞紙で巻いて、保存します。

冬でしたら涼しい部屋でも大丈夫です。この状態で4~5日保存できます。

 

・切ってから保存
食べきれずに余ってしまったきゅうりを保存するときは、ラップで切り口を密封してから、上の方法で冷蔵保存します。

切ってしまったものは1~2日以内には食べるようにしましょう。輪切りなど小さく切ったものは塩漬けにするなどの工夫が必要です。

 

・冷凍保存
意外かもしれませんが、冷凍保存もできます。食感をなるべく保ちたいときは1本丸ごと冷凍するのがよいのですが、流水で半解凍してから使わなけばならず、少し使いづらいのが欠点です。

輪切りにして塩もみしてからフリーザーバッグに入れて冷凍保存すれば、使いたい分だけ出してポテトサラダや酢の物などにすぐ使うことができるので、おすすめですよ。

 

 

■きゅうりの代用品

きゅうりは時期によっては値段が高くなってちょっと手が出ないこともありますよね。たまたま切らしてしまった、といったときにも代用品を使うことができます。

似ているアレは代用に向いていない事実も!合わせて紹介します。

☆ ズッキーニ

見た目がきゅうりにそっくりですが、実は食感がまったく違うため代用には向いていません。

ズッキーニの食感はナスに近く、炒め物やラタトュユといった煮込み料理に使われることが多いです。

きゅうりとは使い道がちょっと違いますね。サラダに使うこともできますが、「ズッキーニのサラダ」になってしまうのを割り切って作るようになります。

 

☆ キャベツ

パリパリとした食感が特徴のキャベツはきゅうりの代用にも向いています。

1年を通して手に入りやすい食材なので使いやすいですよね。酢の物や塩漬けといったものにもピッタリです。

 

☆ レタス

シャキシャキとした食感のレタスは冷やし中華やサラダに入れても、おいしいです。

手でちぎっても千切りにしても食べられますので、添え物の代用に使うのがいいですね。

 

☆ スプラウト

スプラウトとは発芽したばかりの新芽のことをいいます。

最近では「ブロッコリースプラウト」や「カイワレ大根」といったスプラウトが栄養価も高いと注目されていますよね。

カイワレ大根は辛味があるので、味はきゅうりと違いますが緑の鮮やかさは、料理に色どりを添える食材としてピッタリです。

 

☆ もやし

生で食べることはできませんが、ゆでたてのシャキッとした食感はきゅうりに似ています。

見た目の色合いは控え目ですが、ナムルや酢の物といった和え物によく合いますよ。

 

 

■ まとめ

きゅうりのことがおわかりいただけたでしょうか。

● 世界一栄養がない、は誤解
● カリウムやビタミンCなどのミネラルやビタミンは他の野菜よりも多いものがある
● 保存は湿気に気をつけて
● ズッキーニは似ているが代用には不向き

今回の記事できゅうりの意外な部分が見えたのではないでしょうか。

栄養は他の野菜よりも多いものがあったり、ズッキーニは似ているのに代用できないとは驚きですよね。

きゅうりにも栄養はたくさんあり、体温を下げる作用もあるので暑い時期には積極的に摂りたいですね!

 

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