梅雨の時期や雪の時期に欠かせない防水スプレーは、汚れも弾いてくれるので、年中使用している方も多いのではないでしょうか。
防水スプレーを使用した方が長持ちもして、製品ごとの専用防水スプレーであれば防水効果も高いと思われがちですが、防水効果を与える製品は防水スプレーだけとは限りません。
防水効果を得られる防水スプレーの代用品や、防水スプレーの使い方、製品によっての使い方のコツをご紹介します。
■防水スプレーの使い方
★防水スプレーの基本的な使い方
1,吹き付けるものにホコリや汚れがある場合はしっかりブラシや布で拭き取ってください。
2,防水スプレーは使用前によく振ってください。
3,20~30cm離して吹き付ける製品に向けて、動かしながらムラなくスプレーします。
4,メーカーや使う製品によって乾燥時間は異なりますが、10~30分乾燥させてしっかり防水スプレーを付着させます。(使用方法に乾燥時間が書かれている場合はそれに従ってください)
★革靴
メンテナンスで行ないたい時は、クリームや保革油でお手入れした後、仕上げに防水スプレーをかけましょう。
★スニーカー
スニーカーの特徴として、ソール(靴底)の中間にあたるミッドソールと言われる土踏まずの部分は、汚れが溜まりやすく洗っても汚れが落ちづらい部分です。
靴底だから防水スプレーをわざわざかける方は少ないと思いますが、汚れやすいつま先やミッドソールにもスプレーをかけましょう。
★レザー鞄、財布や小物
チャックの溝など見落としがちなので、しっかり吹き付けてあげましょう。
レザー製品は防水スプレーがムラになるのを防ぐために、吹き付けた後に手やブラシでムラを伸ばして無駄な薬剤を落とすと綺麗に仕上がります。
★傘
三角形の継ぎ目ごとに1枚1枚丁寧に防水スプレーを吹き付けます。浸透を防ぐために気持ちかけすぎかもと思うくらいにかけると効果も高いです。
★レインウェア、ジャケット
布製品なので浸透を防ぐために、浸みるくらいにスプレーを吹き付けます。
さらに乾燥後にドライヤーやアイロンで熱を加えてしっかり付着させると効果が長持ちします。ビニール製品の場合や、高温で溶けてしまわないよう気を付けて行ってください。
■防水スプレーの代用品
★保革油ほかくゆ
保革油の主な役割は、革に柔軟性を与えひび割れや劣化を防ぐために使用します。
動物性のミンクオイルや、植物性のホホバ油、鉱物性油のミツロウなど様々な種類があります。油脂なので防水効果もあり、保革油を代用品として使用できます。
これも一枚革なので時々は靴墨と保革油すりこんでピカピカになるまで磨く。防水性高めるために保革油に木タール混ぜて塗ったりも。おかげで雨でも雪でも浸水しないし革も水を吸わない。 pic.twitter.com/qLsZEbqOq3
— rwalker (@rwalker13) March 4, 2017
★ワックス
ワックスはポリッシュとも言われ、革製品のお手入れに使われます。
主成分は油脂で保革油とあまり変わりませんが、大きな違いはロウの配合がかなり多いことです。そのため撥水性が高くなり、雨水から守ってくれるので代用品に向いています。
どうも、大阪工房のメリケンボーイです。
普通の防水スプレーと異なり、この防水スプレーはワックス成分を浸透させて、雨から靴を守ります。
オイルドレザーの靴との相性は抜群です!http://t.co/HNrYDh0s8R pic.twitter.com/HBoekporyt— ルクアイーレ イセタン8階シューケア工房 (@oosaka3) August 20, 2015
★シリコンスプレー
防水スプレーにも種類があり、シリコンが含まれるものがあります。
シリコンスプレーは主にシリコンオイルで表面にシリコン被膜を作り、潤滑剤として使用されますが、被膜の効果で汚れや錆びの防止にもなり、防水スプレーと同じ効果もあるので、代用品におすすめです。
★撥水剤はっすいざい
撥水と防水と聞くと同じような意味ですが、撥水とは水を表面ではじくことを表し、防水は中に水を通さないことを意味します。
メーカーによっては同じ意味に捉えていることもあり、成分もよくにているので代用品として活用することができます。
★ワセリン
ワセリンは化学成分を含まず、粘度の高い油脂クリームなので、肌の保湿や傷口に塗って細菌の侵入を防ぐなど主に肌の保湿や保護に使用します。
安全性も高く化学成分で痛む革製品のお手入れにも使用され、油脂が水を弾いて防水効果もあります。
DexShell(防水靴下)のレビュー!
防水靴下→排水孔有りネオプレンソックス→スポーツタイツの順で着用。防水靴下の履き口にはワセリンを塗りました。
履き口以上に水位があるところは数カ所の渡渉のみでしたが、陸路&水路の沢歩き10時間で、浸水無し!ずっとドライ!履き心地もかなり良かったです。 pic.twitter.com/HVsNwBAV4u— にょこ (@nyocoP) March 11, 2020
■まとめ
代用品として使用できるものをご紹介しましたが、一時的な対応として身近なものもあります。
製品によっては代用品でもご紹介した撥水剤やシリコンスプレーの方がいいという方もいます。
手元にあれば試しに使ってみてもいいかもしれません。
困った時は代用品を活用し、製品に問題なければ代用品を試してみてください。
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