和食にも洋食にも合うなすは使い道に困ることがない食材ですよね。
家庭菜園でもお馴染みの野菜なので、自宅で作っている人もいるのではないでしょうか。
そんなことから、ご近所さんや親戚からたくさんもらうことがありますよね。
でも1度にたくさん手に入ると保存に困ってしまうのが悩みどころ。
そこで、今回はなすの保存方法や、使いたいときにない、といったときの代用品をご紹介します。
■なすの保存方法
新鮮ななすは濃い紫色をしていて、皮にハリがあり、ヘタの部分のとげがとんがっているものとされています。
水分が多い野菜なので持ったときに、ずっしりするものも新鮮な証拠です。
インドが原産のため暑さには強いですが、乾燥や寒さには弱い野菜。保存に適する温度は8~12℃と、他の葉物野菜に比べると若干高くても大丈夫なため、保存方法もあまり神経質に考えなくても大丈夫です。
とはいえ、間違った方法で保存するとシワシワになって、なすのおいしさが飛んでしまいます。
常温、冷蔵、冷凍にわけて保存方法を載せますので、参考にしてください。
・常温で保存する場合
暑さには割と丈夫な野菜なので、そのままでも新聞紙などに包んで乾燥を防げば3~4日ほど常温で保存もできます。
暑さに丈夫、とはいっても夏場はさすがに暑すぎますので冷蔵庫の野菜室で保存することをおすすめします。
涼しくなってきた秋や冬であれば、冷蔵庫に入れなくても数日は大丈夫です。
・冷蔵で保存する場合
表面についた水分をふき取ってから、ガクを切らずに1本ずつラップにくるんだあと、フリーザーバッグに入れます。
バッグの中の空気を抜いてから新聞紙などにくるんで冷蔵庫の野菜室へ入れるようにしましょう。
なすは冷えすぎると低温障害を起こしてしまう野菜なので、冷気が直接当たらないように上のように新聞紙やキッチンペーペーなどで包むと安心です。
また、乾燥を防ぐためにラップでしっかり密封することも大事です。冷蔵庫の野菜室で10日ほど保存ができます。
・冷凍保存する場合
意外なことになすは冷凍で保存することもできます。
冷凍するときは輪切りなどの使いやすい大きさに切り分けた後、フリーザーバッグなどに入れて空気を抜いてから冷凍庫に入れて保存します。
保存期間は約1ヶ月です。
冷凍したなすを食べるときは、そのまま解凍せずに鍋に入れて調理することができます。
味噌汁やパスタソースなども切る手間がいらないので、簡単に調理出来ますよ。
■ なすの栄養
なすは約93%が水分のため、ビタミンやミネラルなどが豊富な野菜とはちょっといえないですが、なすならではの栄養も含まれています。
それが「ナスニン」といわれるポリフェノールの一種です。
ナスニンは皮の部分に多く含まれていて、ブルーベリーでも有名なアントシアニン由来のポリフェノールです。
そのため、眼精疲労を緩和する働きが期待できます。
皮の部分に多く含まれているため、なるべく皮を残して調理して食べるのが望ましいですね。
ポリフェノールには抗酸化作用があり、細胞の活性酸素を取り除いて老化や免疫力の低下を抑える作用が期待できます。
ナスニンの他にはトマトなどと同じくらいのカリウムが含まれています。
カリウムには塩の体内濃度を調節して、体の余計な水分を排出する働きや体温を下げる働きがあるため、むくみ防止や夏の体温調整に一役買ってくれます。
■なすの代用品
どんな味付けにも合う野菜ですが、使いたいときに切らしてしまっていることもありますよね。
あるいは、子どもが「なすだけ食べてくれない」といった悩みから代用品を考える人もいるかもしれません。
そんなときは、こんな代用品がありますよ。
☆ トマト
トマトも同じナス科の野菜です。
生で食べるとなすとは全く違いますが、火を通すと、トロンとした食感になるのは二つの共通点でもあります。
パスタソースや煮込み料理などに使うとなすの代用として使うことができます。
マーボー、トマト 🍅
トマト苦手だけどこれは美味しい♡♡ pic.twitter.com/yXFWEEY1hs— samos ♡ (@samos_s26) June 20, 2016
☆ ズッキーニ
ズッキーニはキュウリが大きくなったような野菜ですが、実はかぼちゃの仲間です。
生で食べるとシャキッとしたキュウリに近い食感が味わえますし、煮てもトロンとなる感じが似ています。
生で食べることができることから、浅漬けのようなものを作ることもできます。
♪今日のお弁当♪
玄米梅干ご飯
豚肩ロースのソテー
キノコのマリネ
ズッキーニとミョウガのぬか漬け
アボカド
ミニトマト pic.twitter.com/72zJh1cszs— バタコ (@batabatabatacco) September 14, 2020
☆ パプリカ
肉厚なパプリカは甘みもあり、生で食べることができますし、ラタトゥイユといった洋風煮込み料理に入れることもできます。
煮込んでもクタクタになってしまうことはないので、見た目や食感を楽しみたい料理などはパプリカを使うといいですね。
夕食。アボカドとパプリカとマッシュルームのサラダ温玉のせ、ラタトゥイユ(パプリカとマッシュルーム)、鴨のスモーク、ワイン。
ひとりぐらしだと、食材かぶりがち(苦笑) pic.twitter.com/Cqm1FVNiqd
— れい (@rei222tw) December 7, 2018
☆ ピーマン
パプリカよりも苦みがありますが、これもなすの代用として使うことができます。
生で使うとピーマン独特の苦味を強く感じてしまいますので、中華料理のような味の濃い料理に代用することをおすすめします。
大根とピーマンしか無かったから麻婆茄子の素で炒めた🤔 pic.twitter.com/Focq47K2ey
— かずたろうω・*👑⚄🦄🍠 (@Kazutarou_MJR) September 14, 2020
☆ きゅうり
きゅうりは生でも火を通しても食べられる野菜です。
サラダや漬物などの印象が強いですが、サッと火を通して食べることも、もちろんできます。
きゅうりは生だと歯切れがよく、火を通すと少しやわらかくなります。
煮込み料理よりはサッとひを通すだけの料理か、漬けものといった料理に代用するのがおすすめです。
趣味で畑をやってる父が、夏野菜を多めに強いてくる季節になってきた。大体いつも冷や汁か、雑なラタトゥイユ作って消費してます。
ズッキーニのかわりにキュウリをぶっ混む程度には雑なんですが、ベランダに生やしてるこの草を一緒に煮ると、まあまあ意識高そうな味にまとまるので助かる。 pic.twitter.com/upFnKP1qjW— 最富キョウスケ. (@motomikyosuke) July 6, 2019
■まとめ
どうでしょうか。なすの保存方法から代用品までを載せましたが、お役に立てましたか?
● なすは暑さに比較的強いため、夏場でなければ常温で3~4日の保存が可能
● 冷蔵庫で保存するときは、低温障害にならないために、新聞紙などにくるんで冷気が直接あたらないようにする
● 冷凍保存は調理しやすい大きさに切ってから
● 代用品を使うときは、調理方法によって使い分けるとよい
夏から秋にかけてよく出回りますが、その分手に入れる機会も多いですよね。
保存方法をしっかりしておけばしばらくは楽しめますので、ぜひ試してくださいね!
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