オレンジリキュールとしてパティシエもよく使用するコアントロー。
オレンジの香りとほろ苦さを加えることができ、オレンジリキュールをメインにしたクレープシュゼットに使われ、ケーキやチョコレートと相性が良く、生クリームに混ぜたり、コーヒーに入れたり、色々な楽しみ方ができます。
ですがなかなかスーパーで売っていることがなく、コアントローはカクテルで使うものなので、売っていても、大きいボトルばかり….
あまり消費するものではないリキュールは買うのを躊躇う方は少なくないと思います。
コアントローが必要だけど、他のもので代用したい時や、入手困難の時に役立つコアントローの代用品をご紹介します。
■コアントローってどんなお酒
コアントローはフランス地方のコアントロー社が開発したオレンジリキュールです。
エキス分は27%で、果皮以外に葉や花の香りも加味され、アルコール度数40%の無色透明のホワイトキュラソーの一種として扱われます。
コアントロー
最も有名で世界各国から人気のコアントロー。
スイートオレンジとビターオレンジを原料とし、オレンジリキュールの中でもアルコール度数の高いもので、カクテルやお菓子、料理と幅広い用途で使われるリキュールです。
コアントロー ノアール
ノアールはコアントローにコニャックと言うブランデーの一種をブレンドし、クルミやアーモンドを蒸留酒にじっくり漬け込み、ナッツの香りも加わった奥深い香りと味わいが楽しめるリキュールです。
お菓子に使えばナッツ系のエッセンスを使わずに、風味を加えることができ、そのままロックで飲むことも多く、芳醇なコクのある味わいが楽しめます。
…で、もう一方。
コアントローノワールを頂いてみる。
…ノーマル版と全然違う風味だな。
レミーマルタン…ブランデーがブレンドされているからか、風味に厚みが増してるよこれ…美味し! pic.twitter.com/jaLbL7PBar— コアントロー (@cointreau_f91) February 16, 2020
ブラッドオレンジ
通常のオレンジよりも甘味が強いブラッドオレンジを主原料に加え、他のコアントローシリーズとは違いアルコール度数30%と低めで、フルーティーで爽やかなオレンジの香りと、まろやかな味わいのリキュールです。
軽い口当たりでお酒が苦手な方でも飲みやすく、リキュールを使ったスイーツが苦手な方でも楽しめます。
お酒のディスカウントストアやまやで
コアントロー ブラッドオレンジ なるものを発見!
お菓子に使ってみたい〜(^∇^) https://t.co/T2dhqECKYe pic.twitter.com/15Rhf0CFCt— まつおみかこ@月商100万集客コンサルタント (@mikakomatsuo100) January 10, 2018
■コアントローの代用
★ブランデー
本来はブドウを原料とした蒸留酒のことですが、果実を原料にした蒸留酒の総称となています。
作るものや加えるフルーツやナッツ、チョコレートによって、ベリーやリンゴ、チェリーなど組み合わせ方も様々で、酸味のあるもの、フルーティーで甘いものなど、ブランデーも種類が様々なので、お好きなものを組み合わせて楽しむことができます。
★グランマニエ
コアントローと比べて苦みがあり、加熱しても香りが消えにくく、焼き菓子や煮詰める工程があるものにぴったりのオレンジリキュールで、多くのパティシエもこのグランマニエを使っていますので、代用品としておすすめです。
★オレンジ果汁
元々オレンジから作られるリキュールなので、オレンジをそのまま代用できます。
アルコールが残っている心配もなく食べれるので、お子様にも運転時にも安心です。
オレンジリキュールには果皮がメインで使われるので、ポイントとして、オレンジの果皮も使うとほろ苦さも加わり、スイーツとの相性もよくなります。
今日作ったチョコレート。 コアントローの代わりにオレンジ果汁で煮詰めてみた pic.twitter.com/2Irl71lz
— いろは (@ShakhTube) February 17, 2013
★カンパリ
オレンジリキュールで知られるカンパリは女性から人気のリキュール。
オレンジピールを原料に、コリアンダーやシナモンなど約60種類のハーブを加えられているので、オレンジのほろ苦さと香りの他に、ほのかにハーブの香りがします。
甘さが抑えられ、オレンジピールの味が強いので、スイーツと相性がよく、代用品に向いています。
★オレンジキュラソー
コアントローはホワイトキュラソーで無色透明に対し、オレンジキュラソーは樽熟成によって成分が溶出し、オレンジ色をしています。
ホワイトキュラソーとは製法が違い、風味や味も異なり、グランマニエはオレンジキュラソーに分類されます。
色が付いているので、色を出したくないものには多少色が付くことがありますが、お菓子作りでもよく使われるオレンジキュラソーは、コアントローを使った時との差はほとんどなく、香りも味も劣ることなく仕上がるので、代用品としておすすめです。
始めるかな。
コアントローが無かったからオレンジキュラソーで代用 pic.twitter.com/rhOo448bfp— 職員室のゼク・アインさん (@GMGMsyoku) February 1, 2020
★ホワイトキュラソー
コアントローと同じホワイトキュラソーは無色透明で、オレンジが原料のリキュールです。
色を変えたくない生菓子に多く使われ、チョコレート、ムース、カスタードクリームなど、加熱しないものにオレンジの香り付けとしてよく使われます。
サントリーのヘルメス ホワイトキュラソー pic.twitter.com/UDEHu8mTcq
— ルツ (@MmrRuz) February 25, 2015
今年はこちらのホワイトキュラソー さん使ってケーキ美味しくなる魔法をかけたい!! pic.twitter.com/68cpBSEk1m
— ユズコ (@yuzuko332) December 21, 2019
★ブルー・グリーン・レッドキュラソー
風味や香りはホワイトキュラソーと変わらず、ホワイトキュラソーに着色したものになります。
綺麗な色は目を引くスイーツに仕上がり、見た目がとってもおしゃれなスイーツになります。
最もポピュラーなブルーはよく使われ、他にもグリーンやレッドがあり、カラーを活かしたお菓子に代用品としておすすめです。
【海の日スイーツ】
砂浜色のプリンの上にブルーキュラソーのゼリーの海を広げ、薔薇とスミレの風味の紫のリキュールで仕上げたイルカを泳がせました。
散らせているのは少量の金箔です。#海の日 pic.twitter.com/tivNXZMGZC— あき (@aki_yukikaze) July 18, 2016
『季節のデザート』 ¥700
何がでてくるかお楽しみのデザート!今は旬のフルーツを使ったタルトを提供しております(^o^)アーモンドとキャラメルの香ばしさとブルーキュラソーというオレンジリキュールを使ったアングレーズソースとフランボワーズのソースの絶妙な味わいをお楽しみ下さい♪ pic.twitter.com/zIYsbtb3ax— Belice (@Belice_wine) May 25, 2017
★マンダリンナポレオン
ベルギーの誇るオレンジリキュールです。
マンダリンオレンジを使用し、ブランデーのコニャックをブレンドし、リキュールでもかなり深みのある味わいが楽しめます。
リキュールを活かしたスイーツやコーヒーに垂らすだけでも奥深い味わいと香りが楽しめ、代用品としておすすめです。
★ルクサルドオレンジドライ
ホワイトキュラソーの1つで、他のホワイトキュラソーより甘味があるのが特徴です。
香りも強く、オレンジの果皮の香りが楽しめ、甘味が強いながらもスッキリとした後味で、色々なものに使えるので、代用品に向いています。
ルクサルドオレンジドライ。製菓業界ではこのお酒のメーカーのコンテストもあるお馴染みのオレンジのお酒。マンダリンナポレオンより、コアントローより、うちこはこのオレンジドライが大好きです。すこし辛口のオレンジの花からとった爽やかなお酒。 pic.twitter.com/RehyBW13Q0
— ウチコ☆ハッピーシュガー新潟県村上市のお菓子屋さん (@uchicocococo) January 6, 2016
■まとめ
オレンジリキュールにも様々な種類があります。
ショートサイズのものも出ているので、お菓子作り以外で使わない場合や、頻繁に使うことがない方はショートサイズを使ってみてください。
また、代用品を使うことでお店の味になったり、苦みや甘味、コクや深みがそれぞれのリキュールでも違うので、ご紹介した内容を参考に選んでみてください。
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