主に香り付けに使うクミンは香りがよくスパイシーなカレーのような香りがよく、料理に少し入れるだけで奥行のある料理に仕上がります。
初心者でも扱いやすいスパイスで、一度クミンの味と香りを体験したら、料理のイメージが掴めるくらい、シンプルな香りと風味が特徴です。
インド料理やエスニック料理で使用されることが多いクミンですが、あまり日本でポピュラーなものではなく、スーパーのスパイスコーナーには粉末のクミンパウダーが奇跡的に置いていたり、ホールスパイスのクミンシードはあまり目にしません。
レシピに書いてあるけど、食べたことないから何で代用していいかわからないこともありますよね。
そこで、クミンを試したくなるように、クミンの特徴と、手軽に代用できるものをご紹介します。
■クミンシードとクミンパウダーの違い
クミンは和名で馬芹(ばきん、うまぜり)と言われ、セリ科の一年草です。
クミンとして使用する部分は種子で、スパイシーな強い芳香があり、食べるとほろ苦さと辛味があり、香辛料として使われます。
クミンはホールスパイスのクミンシードとして販売され、種子そのまま料理に加え、スタータースパイスとして使用したり、クミンライスやピクルスに加えそのままでも食べられ、噛んだ時の爽快感やスパイシー感があり、いいアクセントになります。
反対に、食べやすいようにクミンシードを粉末状にしたクミンパウダーは、香りが飛びやすく、仕上げに加えることが多いです。
■クミンの効能
★リラックス効果
アロマとしても使用されるクミンにはリモネンが含まれます。
リモネンは柑橘類にも含まれ、リラックスや疲労回復効果があります。
★ダイエット効果
植物コレステロールが含まれ、コレステロール値を抑えてくれる役割があります。
その作用で体脂肪を減らしダイエット効果が期待できます。
さらにクミンは、便秘解消の薬として知られ、デトックス効果もあります。
★健康、美肌効果
クミンにはビタミン、ミネラルが豊富に含まれ、皮膚や粘膜の健康や、貧血予防になり、電解質のバランスを整え、心疾患や高血圧予防に効果的な栄養が含まれています。
★免疫向上
抗炎症、殺菌作用があり、免疫力を高めてくれる効果があり、風邪をひいたときや、喉の痛みを緩和してくれます。
さらに、抗がん成分も含まれているという研究結果もあります。
■クミンの代用品
★ナツメグ
ハンバーグによく使われるナツメグは、肉の臭み消しや風味付けに使用され、日本の家庭でも身近なスパイスです。
クミンも同じように風味付けに使われ、スパイシー感を出してくれます。ナツメグは甘味が出るため、ショウガやにんにくを追加すると相性がいい仕上がりになります。
★ガラムマサラ
カレーの香りづけとして使われるガラムマサラはクミンも入ったミックススパイスなので代用品としておすすめです。
チリコンカンというメキシコ料理作ってみたら大好評。チリパウダーとクミンがないので代用にガラムマサラとナツメッグ入れたらコクがあって美味い。
*写真はイメージです。 pic.twitter.com/td3gzAA9B4— じゃっく。 (@yoshi_happyJacK) September 15, 2018
★クローブ
独特なスパイシーな香りと、ほのかに甘い香りがするクローブはガラムマサラにも含まれ、スイーツにも使われます。スパイシーな香りを持つクミンの代用として使用できます。
夜です!
今夜もスパイス煮!
クローブをすこし多めに入れたら、ガッツの無くなったコリアンダーとクミンの代わりにいい仕事してくれました。 うまい。 辛い。さっきから汗が止まらん! pic.twitter.com/q4Z4Sr6L68
— 西山 信行 (@5mingame2) April 10, 2020
★キャラウェイ
見た目が似ていて、間違えて購入している人も多いです。
キャラウェイもクミンも同じセリ科なので近い風味があります。
クミンはカレーの香りが強いですが、キャラウェイは穏やかな香りなので少し違う楽しみ方ができます。
クミンシードを使うといわゆるカレーっぽさは増すが、キャラウェイシードだとハッカ感出て、スパイスカレー感がある。キャラウェイシードはハッカ感が売りなので煮込まず最後に加えて(加熱しなくても)仕事する。こうなるとクミンは必要だろうか。。。うむむ。。。 pic.twitter.com/JV7fcXhTez
— どつい (@dotui) March 21, 2019
★カレー粉
カレーの素となるスパイスにクミンは欠かせません。
恐らく市販のカレー粉のほとんど含まれ、クミンの香りと非常に近いので、クミンを使用した時と同じような仕上がります。
盛り付け下手だけど。タンドリーチキンとライタ(ヨーグルトサラダ)
タンドリーチキンのレシピhttps://t.co/Ur4LLI0NnY
サラダのレシピ(クミン無いからカレー粉で代用)https://t.co/JLARY5zx7J pic.twitter.com/FZyJq26Kkz— みとう (@NMDitective) May 21, 2019
★フェンネル
フェンネルはセリ科でクミンと同じなので代用品として向いています。
クミンと同じようなスパイシーな香りがあるので、風味付けにおすすめです。
先日作った2度目の鯖カレー。クミン切れで、代わりに前回用意していなかったフェンネルシードで。スパイスが変わるとこんなに味って変わるのね。柑橘を感じる爽やかさ。 #不要不急の外出自粛カレー #鯖カレー pic.twitter.com/cUSkizZkVI
— そら (@1qgEk8Wmdo4gvPS) May 14, 2020
★パンチホロン
優しい味わいで香りがいいパンチホロンは魚料理、野菜など素材の味を楽しむ料理のスタータースパイスとして使われるミックススパイスです。
フェンネルとクミンが必ずといっていいほど含まれるので、代用品におすすめです。
★クミン塩
お肉料理に使われることも多いクミン。
クミン塩はジンギスカンに使う羊肉と相性がよく、シンプルにクミンシードやクミンパウダーと塩で作られるものから、ガーリックパウダーを含むものなど、種類が多く、自家製のものを作る方も多いです。
今週のビリヤニ。主戦場は肉の下味に移って、それはうまくいった。クミン塩最強説。ボンベイ・マサラを投入した代わりに、塩分は控えめにしてみた…ら、やはりちょっと物足りない。 pic.twitter.com/g6cfZAHBSQ
— mistral6996 (@mistral6996) June 28, 2020
新米にのせたクミン塩。
クミンをから炒りして、粗塩と合わせるだけ。
ごま塩みたいな感覚ですが、めちゃめちゃ香ばしくてご飯の甘さが引き立って、とっても美味しいんです。 pic.twitter.com/lKp3zxhWRK
— 一条もんこ (@monko1215) September 22, 2018
■まとめ
クミンを使ったことがない方もクミンの効果を知って試したくなったでしょうか。
代用できるものは、やはりスパイスとして使用され、クミンと相性がいいものばかりで、混ぜて使うものが多く、スパイスの中でも有名なものばかりです。
いつもの料理にほんの少し加えるだけで風味が変わり、本格的な料理を味わえることができます。
ご紹介したいろいろなスパイスを代用して、スパイスを楽しんでみてください。
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