みりんの原料や材料とは?含まれる成分・料理酒との違いも紹介

煮物や照り焼きなど日本の食事に欠かせないみりん。

でもみりんが何からできていて、どのようなはたらきがあるのかは、あまりわかりませんよね。

今回はそんな「みりん」について解説していきます。料理酒との違いものせますので、参考にしてくださいね。

 

 

■みりんの原料や材料とは?

みりんの原料は「もち米」「米麹」「焼酎などのアルコール」です。

これらの原料を糖化熟成させることで作られます。熟成に1ヶ月以上かかるのが特徴で、スーパーなどでは「本みりん」と表記されているものが多いです。

アルコールが含まれていることから酒税法が適用され、免許がない店舗では扱うことができません。

一方「みりん風調味料」は砂糖や水あめを使って、みりんの味に近づけた「調味料」という位置づけです。アルコールが含まれていないため、酒税がかからず本みりんより安く買えます。

2つとも味はあまり変わりませんが、アルコールが含まれているかどうかが大きな違いになります。

 

■みりんに含まれる成分

みりんのほのかな甘味は、砂糖とは違う成分が含まれていることにあります。みりんはブドウ糖やオリゴ糖といった、いくつもの糖類が合わせてできています。

また、アミノ酸の種類も豊富でうま味成分の要であるグルタミン酸をはじめ、アスパラギン酸やロイシンといったアミノ酸が含まれています。

これらの成分によって素材の味を引き立てたり、煮崩れを防ぐといった効果が見込めるのですね。

 

 

■日本酒・料理酒・みりんそれぞれの違い

日本酒

<材料>
● 米
● 米麹
● 水
<特徴>
● 原料をろ過して作る
● アルコールを後から添加するものもあるが、全て酒税法で定められた原料を使う
● アルコール度数は22%以下
● 雑味が少なく飲用に適している

 

料理酒

<材料>
● 米
● 米麹
● 塩

<特徴>
● 作り方は日本酒とほとんど同じだが、塩分を2~3%含む
● 塩分が入っていて飲用に適さないため、酒と分類されない
● 海水と同じくらいの塩分のため舐めるとかなりしょっぱい

 

みりん

<材料>
● もち米
● 米麹
● 焼酎といったアルコール

<特徴>
● 米を糖化熟成させて作る
● アルコールが14%ほど含まれるため酒と同じ扱い
● 甘味のある味が特徴

大きな差は、塩味か甘味かの差と、酒類か調味料かの差になります。

 

 

■日本酒・料理酒・みりんお互いに代用は可能?

それぞれ代用が可能ですが、使い方に気をつける必要があります。

この3つはアルコールが含まれているため、アルコールが持つ役割をうまく使う代用であれば可能です。

例えば、魚などのくさみを取る、肉を柔らかくする、のようなことですね。

しかし、それぞれ味が異なるので、味付けを重視するときは使い方に気をつける必要があります。

 

 

■日本酒・料理酒・みりんの使い分け

それぞれの味の特徴を活かした使い分けをすることでおいしく調理できます。

料理酒は塩味があるため、甘味を必要としない料理に使うのが向いています。鶏肉と梅干しを一緒に煮る料理などに使うと味が決まりますよ。

みりんはほんのりとした甘みを活かして、豚の角煮や野菜の煮物など甘じょっぱい料理にピッタリですね。

日本酒は料理酒よりも雑味がなく、塩味もありません。素材の味をしっかり味わいたい、日本酒の風味も楽しみたいといった料理に向いています。アサリの酒蒸しなどがおすすめですよ。

 

 

■まとめ

● みりんは「もち米」「米麹」「焼酎などのアルコール」が原料
● みりんは糖化熟成して作られ、酒と同じ分類になる
● みりん風調味料はアルコールが含まれていない
● 料理酒は塩分が入っているためしょっぱい
● 普段日本酒を使っている人が料理酒を使うときは塩の量を加減すること

同じみりんでも「本みりん」と「みりん風調味料」には大きな違いがありました。

料理酒や日本酒も違いがありましたね。

何気なく料理に使っているものですが、味に大きな差があるので、上手に使っておいしい和食を作れるといいですよね。

 

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