草木灰の使い方は?作り方や代用品を3つを分かりやすく紹介

代用・生活

土の酸度調整や、肥料効果もある「草木灰」。

家庭菜園でも使うことがありますが、プランターや小さい庭でされている方の中には「使いたいけど少しでいいんだよなぁ」と思っている方もいるはず。

そこで今回は、そんな困った時のための『草木灰の代用品』についてご紹介していきます。

ぜひ参考にしてくださいね。

 

 

■草木灰の成分とは?気になる価格帯も紹介

前提として、何を燃やして作ったかによって草木灰の成分は変わりますが、主な成分は、石灰、リン酸、カリウムです。

多くの野菜は酸性の土が苦手です。石灰はアルカリ性なので、酸性の土を中和してくれます。そのため草木灰は土の酸度調整に使われます。

ちなみに草木灰が白いほどアルカリ性が強いと言われています。

リン酸は、実肥みごえといわれており、花や果実の生育を促してくれます。

カリウムは根肥ねごえといわれ、根や球根を太らせる働きを持っています。カリウムは水に溶けやすいことから、速効性がある肥料として利用されています。

液肥えきひにして追肥ついひとして使うこともできます。
また、カリウムは根や茎を丈夫に育ててくれるため、病害虫や寒さに強い、丈夫な植物を育てます。

 

 

 

■即効性がある!草木灰の使い方とは?

草木灰は、元肥もとごえ、または追肥ついひとして使われることが多いです。

植え付ける前に元肥として使用すると、土にカリウムが補給され、根が生育しやすくなります。

カリウム補給と同時に土の酸度調整を行う事もできます。苦土石灰を散布すると土壌が固くなってしまうのですが、草木灰は土を固くしにくいのが大きな特徴です。

しかし、草木灰だけで酸度を調整しようとするとカリウムが過剰となる可能性があるので、苦土石灰などと併用するのがおすすめ。

化成肥料を同時にほどこすと、アンモニアガスが発生して野菜の根を傷めてしまう原因となるので、野菜を植え付ける2週間前に草木灰、1週間前に化成肥料とずらして撒くようにしましょう。

カリウムの補給、虫除け効果を狙って追肥として使われることもあります。豊富な窒素成分を含む発酵済みの油かすを一緒に撒くことで、お互いの足りない部分を補完し合うことができますよ。

また、肥料としてだけでなく、アルカリ性の草木灰には、防腐殺菌効果があります。じゃがいもを植える時に種イモの断面に塗ることで、切り口から腐るのを防ぐ役割でも使われています。

 

 

■草木灰の代用になるもの3つ紹介

★スーパーゼオライト

種イモの防腐効果が欲しいという方であれば、スーパーゼオライトで代用することができますよ。

また、発根促進の効果もあるので野菜を作るのに便利な資材であると言えるでしょう。

害虫駆除効果もあるので、持っていて損は無い代用品です。

 

★苦土石灰くどせっかい

土の酸度調整に使うのであれば、苦土石灰を代用品として使うのがおすすめ。

苦土石灰は土をアルカリに傾ける石灰成分だけでなく、苦土(マグネシウム)が入っているので、葉の葉緑素を形成にも役立ってくれます。

 

★香炉灰こうろばい

草木灰と同じ灰である香炉灰なら、同じように使うことができます。

基本的に原料も作り方も同じものなので、肥料としても、種イモの切り口保護としても使うことができます。

 

 

■落ち葉で簡単!草木灰の作り方を徹底解説

草木灰の作り方はとっても簡単です。

基本的には落ち葉や雑草、枝などを燃やすだけで作ることができます。

周りに燃え広がらないように深めの穴を掘り、そこに燃えやすいように新聞紙や枯れ草をいれて火をつけます。

全ての原料を入れて燃えきったら、上から水をかけて火を止めます。土を被せてフタをして、数日待って乾けば完成です。

落ちている材料を燃やすだけで作ることができる草木灰。

便利なのですぐに作ってみようと思った方もいるかもしれませんが、草木を勝手に燃やすの
は廃棄物処理法によって禁止されています。

ただ、地方によって条件付きで可能としているところもありますので、興味のある方は一度お住まいの地方自治体に確認してみるようにしてください。

 

 

■まとめ

・草木灰の主な成分は、石灰、リン酸、カリウム

・草木灰は、元肥、追肥、種イモの切り口防腐効果がある

・草木灰の代用になるものは以下の3つ
【スーパーゼオライト、苦土石灰、香炉灰】

・草木灰は簡単に作ることができるが、作る前に一度お住まいの地方自治体に確認しましょう

 

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