食パンがブームになり、自宅でもホームベーカリーで簡単に焼き立てのパンが作れるようになりました。その際に必ず必要になるのがドライイーストです。耳にしたことはあるけど、どんな役割があるか知らない方も多く、うっかり買い忘れて慌ててしまいます。
そこで、ドライイーストの役割や代用品をご紹介したいと思います。
■ドライイーストとは?イーストの種類や使い方の違いについて
★ドライイーストとは?どんな役割があるの?
そもそもイーストの種類には「ドライイースト」「セミドライイースト」「生イースト」の3種類があり、ドライイーストは酵母菌を発酵させて顆粒状にしたものを言います。
イーストとは、日本語で酵母を意味し、イースト菌とも言われています。イースト菌は糖分や小麦粉を栄養にして発酵しますが、その際にアルコールと炭酸ガスを発生させることで生地が空気を含み、パンがふっくら仕上がります。
さらにイースト菌は独特の風味があり、焼き上がりに香ばしい香りと風味を出してくれます。
★インスタントドライイースト
インスタントドライイーストは発酵力が強く、予備発酵が不要なので、初心者でも簡単にパンを作ることができます。
ですが、開封後の劣化が早いので、作る頻度が少ない方は小分けのものを買うのがおすすめです。量の多いものは湿気の少ない低温の冷蔵庫や冷凍庫で保存します。
保存状態がよければ半年くらいは問題なく使用できます。
イーストの独特の香りが強く、長時間発酵に向いているので、ハード系のパンに多く使用されます。
★生イースト
ドライイーストと違い粘度のような固形状のイーストです。水に溶かして使い短時間発酵のパンに多く使用され、ソフト系のパンに向いています。
賞味期限が短く、密閉した容器で乾燥を防ぎ、冷蔵で2週間程しかもちません。イースト独特の香りが弱く、長時間発酵させてしまうと小麦の甘味をなくしてしまい、イーストの香りもない美味しくないパンに仕上がってしまうので、初心者には少し扱いにくいイーストです。
★セミドライイースト
見た目はインスタントドライイーストと見分けがつかず、乾燥させた顆粒になっています。ドライイーストと生イーストのメリットを掛け合わせたイーストで、人気のあるイーストです。
保存期間が長く、小麦粉の香りを邪魔するイースト臭が少ないのでとても扱いやすいです。
■ドライイーストの代用になるものを4つ紹介
★天然酵母
ビール酵母やレーズン酵母などが有名ですが、天然酵母とは様々なものに生息する酵母を増やしたものを言い、家庭でも簡単に増やすことが可能です。果実を使う方が多く、食材によって風味が変わるので色々な楽しみ方ができます。
★ヨーグルト
ヨーグルトにはヨーグルト酵母が存在し、ヨーグルトを使用することでパンを発酵させることができます。準備としてヨーグルトの酵母を増やす工程がありますが、ヨーグルトの酸味が加わるので一味違うパンに仕上げることができます。
7/4 土曜日 おはようございます 一宮市今日は小雨です
今朝の朝食です
自家製ヨーグルト酵母パン ゴマ入り pic.twitter.com/EvTyz4vreq— tomino_masahiko (@ma_chan_t) July 3, 2020
★ベーキングパウダー
ベーキングパウダーは発酵の時間がいらないので、蒸しパンやドーナツ、パンケーキなどの焼き菓子や天ぷらなどにも使用され、膨らまし粉なんて言い方もします。時間がかからずパンが作れ、温度管理も必要ないので初心者にも扱いやすい代用品です。
★重曹
重曹は食用と掃除用のものがあり、純度が違います。食用はアルミフリーのもので重曹独特の苦みを抑えることができます。発酵時間がいらず、膨らます力が強いので、甘味が強いどら焼きやカステラなどに使用されることが多く、食用以外にも使用できるので色々な使い方ができます。
ドライイーストの代わりに重曹でピザ
具に助けられて美味しいけど生地は改良の余地あり#おうちごはん#糖質オフ#オーツブランミックス pic.twitter.com/37IlKtPfUi— nico_furu (@nicofuru1) April 30, 2020
■まとめ
イーストにも種類があり、保存方法や使い分けが必要です。
発酵は温度管理が重要なので初心者には難しく手間もかかります。
そんな時はご紹介した代用品を使用すれば、誰でも簡単にパンが作れますので、活用して美味しいパンを作ってみてください。
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