洋風の料理に欠かせないダシといえば、コンソメですよね。
スープやピラフに入れるだけで、ぐっと味がよくなるコンソメですが、どのような栄養が入っているのかを考えたことはありますか?
野菜や肉といった食材に比べると、調味料の栄養は気にしたことがない、というのが本音かもしれませんね。
今回はコンソメの栄養や、アレルギーについて解説していきます。
■コンソメに含まれる栄養素とは?
コンソメキューブ1個(5g)で計算します。
タンパク質・・・0.35g
炭水化物・・・2.1g
ビタミンB6・・・0.02g
脂質・・・0.2g
食塩・・・2.2g
炭水化物と脂質が多めです。
食塩は栄養ではありませんが、ミネラルの一つです。
コンソメは1個の大きさの割に、食塩がたくさん入っている調味料のため、あえてのせました。
■コンソメ1日の適正摂取量はどのくらい?
キューブであれば2個以下がベストです。
コンソメには塩分が多く含まれているため、1日の適正摂取量は食塩の量で考えます。
メーカーによっても差はありますが、コンソメキューブ1個当たりの塩分量は2.5g前後です。
成人男性で7.5g、成人女性で6.5~7gを1日以内に抑えるようにいわれているので、3個食べるとオーバーしてしまう計算になってしまいます。
他の食事と合わせると2個でもすでにオーバーしていることもありますから、気をつける必要がありますよ。
■コンソメアレルギーとは?どんな成分に反応するの?
コンソメには特定アレルギーが物質が含まれることが多いです。
主に含まれるアレルギー物質は以下のものです。
・乳成分
・小麦
・牛肉
・大豆
・鶏肉
乳成分は乳糖由来のため、アレルギーが出にくいといわれています。
コンソメのアレルギーとして最も多い原因は「小麦」です。
小麦は形を作るためや香辛料などにダイレクトに入っているため、反応しやすいからです。
成分表示に「小麦」とのっていても、「ダイレクトに使われているものなのか」、「しょう油を作るときに入った小麦なのか」と使われる場面が違うことがあります。
しょう油の場合は製造過程でグルテンが分解されて、小麦アレルギーの反応が出にくいです。
しかしそうでない場合は、反応が出やすいので注意しなければなりません。
どちらか由来のものかは成分表示ではわからないことが多いので、直接メーカーに問い合わせるしか方法がありません。
■コンソメアレルギーの人へ!コンソメの代用品3つ
・野菜の切れ端
ネギや人参、玉ねぎの皮などが使えます。切れ端をダシとして使いたいときは「お茶パック」や「水切り袋」などに入れて使うと便利です。
切れ端を乾燥させてからフードプロセッサーで細かくして、粉末にしたものを使うという方法もあります。
・ベーコン(加工肉)
ベーコンは塩漬けされた豚肉です。水分が抜けているため豚肉のうま味が凝縮されていて、いいダシが出ます。
塩分も含まれているため、コンソメに近い味付けに仕上がりますよ。
豚肉アレルギーがない人に使えます。
・ブイヨン
ブイヨンには肉のエキスが入っていないものがあるため、豚肉や牛肉のアレルギーがある人でも使えることがあります。
小麦もしょう油にのみ含まれるものもあるため、表示やメーカーのサイトを確認してみるといいですよ。
■安心!アレルギー対応のコンソメを2つ
★無添加ブイヨン(アレルギー特定原材料等27品目不使用)
アレルギー特定原材料の27品目を使っていないため、アレルギーが心配な人にも安心して使えるコンソメです。
味がしっかり付けられるのに、塩分が控え目なのもうれしいポイントです。
★化学調味料不使用 ベジタブルコンソメ
アレルギー特定原材料28品目が入っていない安心のコンソメです。
植物性100%のコンソメのため、動物性を避けたい人にも安心して使えますね。
離乳食にも安心して使えますよ。
■アレルギー対応ではないけど無添加にこだわりたいならコチラ
★化学調味料無添加 コンソメ(マコーミック)
香料や着色料、化学的に作られた調味料が含まれていないコンソメです。
小麦、乳、大豆、鶏肉、牛肉の材料は含まれていますので、アレルギーに気をつける必要がありますが、化学調味料を避けたい人にはおすすめです。
■まとめ
● コンソメは炭水化物や脂質が多い
● 食塩が多く含まれていて、1個で1日の塩分上限量の1/3にもなる
● 特定アレルギー原材料が含まれているものが多い
● アレルギー対応のコンソメもあるので、心配な場合はアレルギーの原因物質がないものを選ぶこと
コンソメのおいしさは野菜やお肉のエキスと、食塩がメインであることがおわかりいただけたと思います。
いろいろな食材が組み合わさっていることで、アレルギーの心配も出てきますが、対応が可能な商品もあります。上手に使えるといいですね。
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