サラダ油が認知症をすすめるって本当でしょうか?衝撃的な話ですが、違うともといえない理由があります。
今回はサラダ油と認知症の関係、認知症の予防に効果がある油を紹介します。
■サラダ油は認知症を進行させる危険な油?
その可能性がある、といえます。
科学的な実証がまだ得られていない状態ですが、サラダ油に含まれる「ヒドロキシノネナール」という有害物質が、体や脳に悪影響があるといわれています。
ですが、サラダ油だけが認知症を進行させるわけではありません。
糖尿病などの疾患やサラダ油以外の生活習慣が大きく関わっていることも、忘れてはいけません。
■認知症に影響を及ぼすサラダ油の摂取量
はっきりとした量の研究はされていません。
しかし、サラダ油は日常で調理に使うだけではなく、マヨネーズや市販のドレッシング、お菓子などに使用されています。
成分表示には「食用植物油脂」などの表示がされているものですね。
現代の食生活からこれらのものを完全に切り離すことは難しいですが、代わりのものを使うことで少しでもリスクを減らせることはできます。
■認知症の予防に効果があるおすすめ食油
認知症の予防に効果が期待できる油というものもあります。
これらの油は認知症のみならず、脳や体の細胞を活性化させる作用が望めますので、ぜひ取り入れてみてください。
★えごま油
えごま油には必須脂肪酸であるオメガ3のαーリノレン酸という脂肪酸が多く含まれています。
αーリノレン酸は血行を促すはたらきがあることから、脳へ栄養を行きわたらせやすくするはたらきがあります。
このことからも記憶力の向上なども望めるとのことです。
★アマニ油
えごま油同様に、αーリノレン酸が多く含まれています。
加熱すると酸化してしまうので、生で食べるようにしましょう。酸化しないように保存にも気をつける必要があります。
★ココナッツ油
ココナッツ油はMCTと呼ばれる「中鎖脂肪酸」でできています。
この中鎖脂肪酸は脳に必要なブドウ糖の代わりになる「ケトン体」といわれる物質生み出すことがわかってきています。
脳に必要な物質が行きわたることで細胞が活性化することが期待できます。
■サラダ油と認知症の予防に効果がある油の違い
脂肪酸の特徴と加工方法が大きく異なります。
サラダ油はリノール酸でほとんど構成されていますが、そうではない油はαーリノレン酸や中鎖脂肪酸といったものでできています。
こう書いてしまうとリノール酸が悪者になってしまいますが、適量であれば血行をよくするといったはたらきもありますし、加熱しなければ有害な物質に変わることはありません。
商品化する際、加熱処理で精製するかどうかも大きく異なる点です。サラダ油は高温で精製されて商品になりますが、上でのせたえごま油やココナッツオイルは圧搾しながら油を搾りだすという方法を用います。
油が熱によって変化するということがないのです。
■認知症の予防に効果がある油の効果的な摂取方法
健康的といわれる油であっても、加熱すると微量でも「ヒドロキシノネナール」が発生します。
このことを防ぐためにも加熱せずに生で食べるのが最も効果的な食べ方といえます。
ドレッシングにしてサラダと一緒に食べたり、お味噌汁にかけるといった手軽な方法で取り入れられますよ。
■まとめ
● サラダ油は認知症を進行させる要因の一つと考えられている
● 認知症はサラダ油以外にも、糖尿病などの基礎疾患など複合的な要因によって引き起こされる
● 体に悪い油といわれているものは、マヨネーズやドレッシングといった加工品にも使われている
● 脳や体の細胞を活性化させる油も存在する
サラダ油が認知症を進行させると科学的な証明はまだされていませんが、要因の一つと考えられているのは事実です。
とはいえ、加工品やお菓子などに知らないうちに使われていることが多いもの。
成分表示を見たり、代用できるものは代用したりと工夫することが必要だといえます。
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