いつもステーキやとんかつを食べるときはお店という人も、家で作るとお財布にもやさしいからと調理したいときがありますよね。
いつもは面倒な厚めの肉を家で食べたい!と思って作ったらお店と出来上がりが違ってがっかりしたことはないですか?
それは、「肉たたき」の差かもしれません。
今回はそんな厚めのお肉の調理に、あると便利な「肉たたき」の使い方と、ないときの代用品を紹介します。
肉たたきとは?
その名の通り、肉を叩くための調理道具で、ミートハンマーと呼ばれることもあります。
ハンマー型やギザ型、平型など形に種類があります。よく知られているのはステンレスやアルミなどの金属でできたハンマー型で、ハンマーの先にトゲトゲした突起がいくつもついているものです。ほかにも突起のないタイプや、筋切りができるものもあります。
大きさもさまざまで、業務用のような大きいものから家庭で使いやすい小型のものもあります。
ホームセンターの日用品コーナーはもちろん、100均でも取り扱いがあるので覗いてみるのもいいですね。
肉たたきは使うとどんな効果がある?
肉たたきは肉の繊維がほぐすのが目的で、調味料を浸み込みやすくする、火の通りをよくするといった効果があります。
加熱による肉のこわばりを防ぐために、前もって叩いておけば厚いステーキもやわらかく食べられます。
また、肉は赤身の部分と脂の部分では、熱によっての縮みかたが違います。そのまま焼くと肉の繊維が固まってしまうため、ふちの部分だけ反り返ってしまうことも。
そういったことを避けるためにも、肉たたきをした方がいいですよね。
種類によっては斧のような刃がついていて、筋切りができるものも存在します。
効果的な肉たたきの使い方
ただ肉を叩けばいいわけではありません。
肉の中心から外側に向かって、小刻みにリズムよく、力はいれずに軽く叩くのがコツです。
まずは片面、厚みが均等になるように肉全体を叩き、反対に返して同じことを行います。このとき、まな板の上に肉を乗せて叩きますが、ずれてしまうようならまな板の下に濡れた布巾などを敷いてやれば動かずに安定させることができます。
叩くとやわらかくなるからと言ってやりすぎは禁物です。
叩きすぎると繊維が壊れて肉汁が出てしまい、うま味を逃してしまいます。また、肉の弾力が失われてしまうこともあるので、強く叩くことはしないでくださいね。
筋が切れにくく、何度も叩かなくてはならない場合は「筋切り器」や包丁を使った方がいいですよ。
肉を美味しく柔らかく食べるために肉たたきを使うならタレもこれで美味しく食べるのもありですね!!記事詳細↓
肉たたきの代用品
普段厚めのお肉をあまり食べない人から見たら、肉たたきはあまりなじみのない調理器具ですよね。でも「たまには厚いお肉を食べたい」とか「どこかにしまい込んでしまった」ということもあるかもしれません。そんなときは、ほかのもので代用できますよ。
☆ 麺棒
お菓子作りなどで使う麺棒は、程よい重さで使いやすい代用品です。鶏肉のようなあまり筋のないやわらかな肉に向いています。叩く面をラップでカバーすれば、汚れずに叩くことができます。
うちの麺棒→肉たたき(笑)
— リラッタマ (@riratama05) July 31, 2020
☆ 包丁
料理をする家であれば必ずある道具のため、手軽に使える代用品です。使うときは包丁の背の部分を使います。面が狭く当たりが強くなりがちなので、力の入れ具合には気をつけましょう。
斜めに当てるとまな板などを傷つけてしまうこともあるので、垂直に叩くようにしましょうね。
肉をぶ厚く切る。
肉の周囲を切り(筋切り)
肉たたき、無ければ、包丁の背で肉をたたき伸ばす。 pic.twitter.com/2UyL30e8oE— ゴクラクトンボ 🧷 (@takayukiigokura) December 14, 2016
☆ 割れないタイプのコップ
コップの底を使って叩きます。力を入れすぎてしまうとコップが割れてしまうことがあるので力加減には注意が必要です。底が平らになっているものを使うと、均等に叩けますのでおすすめです。
肉叩きなんてシャレオツ器具は一般家庭に無いんじゃボケェ😂って思いながらコップの底でガンガン叩いてトンカツ作ったけどとても柔らかくて美味しい(゚ω゚)
— こりー (@39eternya) December 11, 2017
☆ 水を入れたペットボトル
水を入れて適度に重さをつけたペットボトルを使います。500mlくらいのサイズが叩きやすいですよ。横にしても縦にして底の部分で叩いても、どちらでも大丈夫です。
角煮を作るために豚肉のブロックを滅多打ちにするため、麺棒か肉叩きを買おうと思うが使用頻度に躊躇し、硬めの500mlペットボトル(中身入り)をビニール袋に入れたもので代用して早いもので結婚生活も8年でございます。
— いんでぃごのAI (@indigolalalalai) February 4, 2020
☆ ビール瓶
注ぎ口に近い部分の細くなっているところを持って叩きます。横にするとたたく面積が大きく取れて効率がいいですが、割れるのが怖いという場合は底の部分を使っても大丈夫です。瓶に重みがあるため、力を入れなくてもうまく叩けますよ。
#ビールめし#おうちごはん #Twitter家庭料理部 #晩酌
おととい作ったゲバッケネ・シャンピニオンでウィーン熱に火がついたので、最もウィーンらしいメニューに挑戦中。
肉たたきが無いためビールの空瓶で牛肉を叩いて伸ばし、塩コショウで下味つけて衣まぶし、フライパンで揚げ焼きにしています。 pic.twitter.com/5HECzn6a5B— 静かに暮らしたい (@shizukanikuras1) October 26, 2020
☆ ジャムの瓶
割れないコップと同じように使うことができます。コップに比べて小さいサイズのものが多いですが、一口カツのようなものを叩くのには丁度いいですね。持ちやすいので使いやすい代用品と言えます。ガラス瓶のようなものは割れないようにしてくださいね。
肉たたきがない…
瓶で戦うしかないな— りーちゃん (@mikite_marines) September 8, 2019
☆ 素手
鶏肉などやわらかい肉であれば、素手でも大丈夫です。わざわざ道具を用意することなくできるので、一番手軽な方法かもしれません。叩く前には爪を切って、しっかり手を洗ってから行うようにしましょう。
肉たたきがないので素手で牛肉を叩いている
— ヒゲペンギン (@higepengin) October 18, 2015
同じ肉でも使い方はさまざま、肉の代わりになるものをこちらの記事にもまとめてみましたので興味がある方は↓
まとめ
肉たたきのことがおわかりいただけたでしょうか。
● 肉たたきは厚めのお肉を調理するのに使う道具
● 肉をやわらかくする効果のほかに味を染み込みやすくしたり、火の通りをよくするといったことも望める
● 叩くコツは中心から外側に向かって、厚さが均等になるように
● やわらかい肉の代用品は麺棒のような当たりがやさしいもの、固めの肉は瓶のような当たりが固いものがおすすめ
面倒だからとただ焼いていたお肉も、肉たたきをするとおいしさがぐっと増します。
肉たたきを持っていない人も代用品をうまく使って、分厚いお肉をおいしく調理してみましょう!
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