きりたんぽ鍋に欠かせないセリの 栄養や代用品を紹介

代用・食品

秋田の有名なご当地鍋といえば「きりたんぽ鍋」。

お米を軽くつぶして炙ったたんぽやセリが入るのが特徴ですよね。たんぽの香ばしさとセリの香りが絶妙な鍋です。

地鶏のダシも効いていて冬に体を温める鍋として、最近では秋田以外でも専門店が見られるようになりました。

今回はそんな秋田の郷土料理の、きりたんぽ鍋に欠かせない「セリ」に注目していきます。

 

 

 

■セリにの栄養

春の七草に入っているセリは、川辺に自生して、他の植物と競り合って生えている様子から「セリ」と名づけられたという説があります。
栄養はビタミンC、ミネラル、βカロテンが多く含まれているのが特徴です。

100gあたりの量
ビタミンC・・・20mg
カリウム・・・410mg
カルシウム・・・34mg
βカロテン・・・1900µg

ビタミンCはリンゴの5倍、カリウムの量は大根の葉と同じくらいで、量が多いとされるバナナよりも多く含まれています。

βカロテンはトマトやブロッコリーよりも多く含まれています。なじみのある野菜よりも多い栄養素があるのですね。

ビタミンCにはメラニンの生成を抑える作用があるため美白が期待できますし、病気に対する免疫力をアップさせる効果もあることから、風邪などの予防にも役立ちます。

カリウムは塩分調整の作用があり、体の余分な水分を外に出す働きがあることから、むくみの防止にも役立つ女性にはうれしいミネラルです。

水分が90%以上のためシャキシャキとした食感が特徴で、食物繊維も多いため腸内環境の改善が期待できます。

香り成分には鎮静作用のある、「オイゲノール」という香り成分が含まれています。

抗酸化作用が強いことでも知られていて、細胞の老化を防ぐ作用が望めることから美容効果へのアプローチにも期待できますね。

 

 

■きりたんぽ鍋とセリの関係

セリというとシャキシャキとした茎や葉を想像しがちですが、根ごと入れるのが本場流です。
根ごと入れて食べるのが本来のため、根が長く栽培されている湯沢市三関産の「三関セリ」が人気が高いです。

根はシャキシャキとした歯ごたえで、細く切ったごぼうのような食感になります。根からも風味を楽しめることから、きりたんぽ鍋に根付きのセリはなくてはならない食材です。

食べるときは、根の泥は流水で良く洗い流して、鍋に入れます。それでも泥が取れない場合は歯ブラシやスポンジを使って、しっかり洗います。

煮すぎるとシャキシャキ感がなくなってしまうため、食べる直前に鍋に入れてサッと火を通して食べるのがおすすめですよ。

 

 

■せりの代用品

きりたんぽ鍋に欠かせないセリですが、ないときは何で代用したらいいでしょうか?
きりたんぽ鍋に入れたらおいしい代用品をご紹介します。

☆ 三つ葉

セリに似た香りとシャキシャキとした食感が似ているため、代用に向いています。セリほど香りは強くないですが、代用としてはかなり雰囲気が近い食材といえますね。

 

☆ パクチー

パクチーは独特で強烈な香りが特徴です。好き嫌いが分かれますが、セリのような香りの強さを求めるのであれば、パクチーも大丈夫かもしれませんね。

やわらかい葉が特徴なので、シャキシャキした歯触りはありませんが、風味を楽しめます。ちょっとエスニック料理に近い雰囲気のきりたんぽ鍋になりますよ。

☆ クレソン

ステーキの添え物として食べられることの多いクレソンですが、鍋に入れて食べることもできますよ。茎の部分や葉がしっかりしているため、火を通しても歯ごたえは感じることができますよ。ほんのりと爽やかな香りがするのが特徴です。

 

☆ セロリ

茎の形はセリと全く違いますが、葉の部分はよく似ています。葉の部分は捨ててしまうときも、鍋に入れてしまえば代用として食べられますよ。

☆ 水菜

香りにクセがないため、万人受けする野菜です。茎の部分がシャキシャキしているので、食感に違和感なく食べられますよ。比較的買いやすい食材なのもうれしいですよね。

☆ 小松菜

クセがなく、誰でも食べられる青菜としては代用に向いています。普段から口にすることが多く、セリのような香りが強い野菜が苦手な人と一緒に食べるときにも向いています。

☆ 春菊

きりたんぽ鍋以外の鍋にも入れることの多い春菊も、おいしく食べられます。独特な香りと苦みがありますが、火を通しすぎてしまうと苦みが強く出てしまいます。クタクタに煮込む前に食べるようにするといいですよ。

 

☆ かぶの葉っぱ

かぶの白い部分はよく食べますが、葉は捨ててしまうことも多いですよね。そんな葉の部分も代わりとして、鍋に入れて食べられます。香りはありませんが、十分代用できる食材です。茎の部分は少し硬いので先に下茹でするか、長めに鍋で茹でてから食べましょう。

 

 

■ まとめ

きりたんぽ鍋とセリの関係や代用品について紹介しました。

● きりたんぽ鍋のセリは欠かせないもの
● セリは根ごと食べるのがおいしい
● セリにはβカロテンやミネラルといった栄養も多い
● 代用は香りを重視するか、彩り重視かで使うものを分けるとよい

セリの根がおいしさの要だなんて意外ですよね。
栄養も豊富で香りの成分に美容効果が期待できるのも、うれしいポイントです。
普段の食事にセリを使わない人も、今夜はきりたんぽ鍋にしてセリを堪能してみるものいいのではないでしょうか。
体が温められて免疫力アップもできるので、寒い季節を乗り切る絶好の料理ですよ!

 

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