じゃがいもの芽には毒がある、なんとなく聞いたことがある人も多いかと思いますが、これが結構怖い毒なのです。
でも、そのまま置いておくと、頻繁に芽が出てきてしまいますよね。
困りものですが、食べるわけにはいかないそのワケと、じゃがいもの栄養について今回は解説します。
じゃがいもがないときの代用品も紹介しますので、参考にしてくださいね。
■じゃがいもの芽について
じゃがいもの芽には「ソラニン」といった毒が含まれています。
この毒が体の中に入ると中毒症状を起こしてしまい、ひどいときには死に至る猛毒でもあります。
学校で栽培したじゃがいもを調理実習で作って食べたら、児童が食中毒をおこしたということもありましたよね。
芽に含まれるソラニンは皮の緑の部分にも入っていますので、その部分は厚く切り取るか、じゃがいも自体を食べないようにします。
保存しているじゃがいもから芽が出たときは、芽を欠いてじゃがいもの養分を芽に行かないようにしておきましょう。
じゃがいもは「ナス科」の植物で、このナス科の植物にはアルカロイドという毒ともなっていることが多いのです。
ほかにもトマトやナスもナス科の植物ですが、茎や花など、実以外の部分には毒が入っているため、食べることはできません。
同じ芋でも、さつまいもは「ヒルガオ科」に属しますので、つるの部分も食べられる植物です。
里芋や長芋の芽も食べられます。
里芋の芽はズイキとよばれて、酢漬けにして食べられることも多い食材です。
■じゃがいもの栄養
炭水化物
栄養として代表すべきものは炭水化物です。
炭水化物は3大栄養素の一つで、体を動かすためのエネルギーになります。
炭水化物が多いとカロリーが気になりますが、じゃがいもの蒸したもの100gで84kcalあります。
同じ100gのご飯は168kcalですので、思ったほど高くない印象です。
また、食物繊維もあるので糖質もさほど高くありません。
ビタミンC
ビタミン類の中でも特にビタミンCは豊富で、生の場合その量はみかんと同じくらい多く入っています。
蒸かしたものでもキュウリよりも多いので、野菜の中でも含有量が多いことがわかりますよね。
ビタミンCはコラーゲンを生成したり、免疫力をアップさせる効果なども期待できるので、美容や健康には嬉しいビタミンですよね。
ビタミンCは水溶性で、熱に弱いため加熱すると壊れやすいですが、じゃがいものビタミンCはデンプンに包まれているので、丈夫なビタミンCともいえます。
カリウム
じゃがいもに含まれるミネラルの一つにカリウムがあります。
カリウムは体内の塩分調節をしてくれるミネラルで、余分な塩分や水分を外に出してくれるはたらきがあります。
このことから、むくみ防止や血圧を正常にさせる効果が期待できます。同じ野菜でも人参やキャベツよりも多く含まれているのですよ。
■じゃがいもの代用品
カレーライスやシチュー、お味噌汁やポテトサラダといったあらゆる料理に大活躍のじゃがいもですが、ないときはどのような代用品がいいのでしょうか。
☆ かぼちゃ
ポコポコとした食感がとても似ているかぼちゃは、代用として十分使える食材です。
煮込む料理が向いていますので、カレーやシチューに合いますね。
いつもの肉じゃがをかぼちゃにしても、雰囲気が変わっておいしいですよ。
☆ 長芋
すり下ろして使うイメージの長芋ですが、加熱するとフワフワ、ホクホクとした食感になります。
カレーにも意外と合いますし、栄養価も高いのでおすすめの食材です。フライドポテトのように油で揚げて、塩をかけて食べてもおいしいですよ。
肉じゃがのじゃががあんまり好きじゃないから長芋で代用したら神がかって美味い、、、、だれかやってみて、、、 pic.twitter.com/EiK8ucQTEC
— もこくま@趣味アカ (@pyokofuwa) December 9, 2019
☆ ポテトチップス
パリパリとした食感がおいしいスナック菓子で、子どもから大人まで人気がありますよね。
ポテトチップスは、煮込んでしまうと食感の良さが出ないので、サラダやカレーでもトッピングに使うのがいいですよ。
いつもと違ったカレーに子どもからも喜ばれることうけあいです。
じゃがいもを薄~くスライスしてパリッと揚げてポテチ作った
それをカレーにトッピング😋美味しさ1+1=3になった気が‼️👍 pic.twitter.com/YdgNUq6mNn
— お花畑のおれんじ (@kaicoh0301) November 21, 2018
☆ さつまいも
ホクホクした食感がよく似ていて、食べ応えがあるのでカレーにいれてもおいしいです。
ポテトサラダに使っても、紫色の皮の色味がよく、甘みがあるのでおいしくなりますよ。揚げても蒸しても同じように調理できるので、代用には適した野菜です。
☆ 大根
カレーにじゃがいもを入れるのが苦手で大根を入れている人もいるくらい、代用品としては合う食材です。
大根は煮込んでやわらかくなりますが、崩れることはないので使いやすい食材といえますね。
他にも煮物といった和食の味付けに使う料理の代用としてもピッタリです。
■まとめ
じゃがいものことがおわかりいただけましたか?
● じゃがいもの芽には猛毒のソラニンがあるので食べてはいけない
● じゃがいも以外の芋の芽は食べられるものが多い
● ビタミンCが豊富で美容効果も高い
● 炭水化物が多いがカロリーや糖質はご飯に比べると低い
● 代用品は芋以外にもたくさんの種類があるので、用途によって使い分けられる
じゃがいもの芽は食べると食中毒を起こしてしまうので、とても怖いですよね。芽や緑色の部分は、しっかり取り除いて食べるように気をつける必要があります。
ビタミンCが豊富で壊れにくいこともわかりました。
じゃがいもの代用はいろいろな食材で対応できますので、調理方法や食感で試してみるといいですね。
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