古くから日本では米栽培が盛んに行なわれ、丈夫な稲わらは酪農や台所用品、防寒具、雨具、履物など、色々なものに役立てられていました。
家庭菜園をする方が増え、今でも有機肥料として人気があります。でもどこで手に入るのか、どう使うのか、なかなか現代ではわかる人は少ないでしょう。
そこで、稲わらの使い道や入手方法と一緒に代用品をもご紹介します。
■便利な稲わらの使い道!おすすめ6つを紹介
★敷きわら
乾燥、防寒、地温の安定、通気性を促すなどの用途で使われる敷きわらは、土の跳ね返りや土壌に触れておきる病害を防ぐことができます。栽培後は堆肥や肥料になるので人気があります。
千葉県船橋
9年目の野菜づくり
ミニトマト、敷きわらをしました。
先週蒔いたネギの種、発芽しています^_^
種から作るのは初めて、うまくいくかな・・・つるありインゲンの苗を買ってきて植えました^_^ pic.twitter.com/X01IFCtCiO
— 自然大好き@SWH@船橋 (@mejiri) May 22, 2016
★わら焼き
現代でも身近で聞き慣れているのではないでしょうか。カツオのわら焼きは、火力が強いわらで焼くことで表面だけを焼くことができ、わらの焦げた香りが生臭さを消す目的で使用されています。
高知の観光はライトアップされた高知城をホテルから眺めるだけ、になってしまったので…。
去年カツオの藁焼きを体験した私の写真を添えておきます。 pic.twitter.com/e0wMfE340O— まゆか*旅好きミニマリスト (@mayuka_minimal) November 2, 2020
★お正月飾り
お正月になると玄関先に必ず見るのがお正月飾り。お正月の時期になればスーパーなどでも購入できますが、オリジナルのお正月飾りも簡単に作れるので、試してみてください。
★わら納豆
稲わらに包まれたわら納豆。なぜ稲わらを使うのかというと、稲わらに納豆菌が常在し、茹でた大豆を稲わらに包んで保温しておくことで、納豆菌が繁殖し美味しい納豆ができ、稲わらと納豆は思っている以上に深い関係なんです。
★堆肥・肥料
堆肥とは有機物を微生物で発酵や腐熟させたもので、土壌をよくするために使われ、肥料は植物を元気にさせるために使用されます。稲わらは両方の用途で使用される、貴重な有機資源なんです。
堆肥の材料にするために、今年収穫した稲の藁を短く切る作業を始めました!
なかなか大変な作業になりそうです…
堆肥は藁のほかに大隈庭園内の不要になった落ち葉を主に使います。 pic.twitter.com/dk7I4qlQLI— 早稲田大学 学生NPO農楽塾 (@nogakujuku) January 8, 2016
★わら草履ぞうり
今時、わら草履なんて古臭いと思うかもしれませんが、可愛いデザインやいろんなカラーのものなど、若い人でも手に取りやすいものが販売されています。健康効果も高いので、試してみてはいかがでしょうか。
農協で買った手作り藁草履、履き心地最高だしかわいい。 pic.twitter.com/tfPHyPAG6X
— sacaikumi (@__sacai) August 12, 2017
■稲わらの代用になるもの4つ紹介
★雑草
有機資源として庭に生えている雑草を稲わらの代用品として使用できます。肥料や堆肥となる雑草をゴミとして捨てずに有効活用してはいかがでしょうか。
【野菜作り部門】
あられが降る寒さに、ナスが枯れそう
ということで、枯れた雑草をむしって敷きわら風に
苗全体を防風シートで覆って保温…になるのか?
初心者のアイディアと工夫でなんとかなるか、実験(ダメだったら、また苗買おう) pic.twitter.com/J22T3rfEQt
— タナカアキ商店 (@tanacaaaats) April 22, 2020
★すだれ
すだれは古くから日よけとして夏の風物詩で、竹やわらで作られています。
現代ではプラスチックやシリコンなどで作られ、耐久性のあるものが販売されています。すだれを代用品として使用することで、稲わらと同じ効果があり、再利用可能なので経済的にも優しい代用品です。
スイカの下にすだれを引きました!どなたかがされていたことの真似!藁は手に入らないし、すだれの方が使い勝手が良さそうです(゚∀゚) pic.twitter.com/z316xkhkeo
— kero家の畑 (@kero09125626) June 14, 2020
★もみ殻
無農薬や有機栽培が注目され、天然のものを再利用する昔ながらの栽培方法を推進している方もいます。家庭菜園などで農薬を使うことなく、もみ殻を稲わらの代わりに使うことで同じ効果があり、代用品におすすめです。
急に寒くなりましたね。
畑の土を保温するのに籾殻を敷き詰めてきました。
お米作りは儲かっていませんが、、収穫の後に残る藁や籾殻は貴重な有機質資源になります。#えんどう豆 #もみ殻 #畑 #農業 #農家 #農作業 #家庭菜園 #野菜作り #露地栽培 pic.twitter.com/YktcsTDgPv
— やまむ (@kyamamu) December 3, 2019
★防草シート
防草シートは日光を遮断することで雑草の繁殖や成長を防ぐ用途で使用されます。耐久性もよく再利用可能なので代用品として使用できます。
■稲わらが売っている場所は?
★ネットショップ
基本的にネットショップはキロ単位で、3~5kgからのものから数十kgのものが多いです。家庭菜園であまり量がいらない方には少し多いと感じますが、腐熟させて肥料にも使用できるので、利用してみてはいかがでしょうか。
★ホームセンター
ホームセンターは2束(約500g)400円前後で販売されています。家庭用に販売されているため、量も丁度いいかもしれません。ホームセンターによっては1kgのものも販売されているので、調節しやすい量が多く取り扱われています。
★園芸店
園芸用品を扱っている園芸店でも販売されています。植物全般に利用され、家庭でも花や木花を育てている方も多く、500g程度の量が販売されています。
★米農家
地域によってはご自宅の周りで稲作が盛んな地域であったり、近所でお米を育てている方がいると思います。良心的な方であれば貰うことができます。ですが、お米の栽培でも堆肥や肥料として使用するので、断られたり大量に貰えないこともあります。
■まとめ
稲わらは昔から色々なものに役立てられ、今でも身近なものに使用されています。
稲わらの代用品を使用することによって、乾燥を防いだり、寒さ対策、風通しを促したり、稲わらのもつ効果と同じ効果がありますので、代用品を活用してみてください。
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