辛い物ブームが到来してから、辛い商品や調味料の種類がどんどんお店にも増えています。
辛さを売りにした商品や調味料に、カイエンペッパーの文字をよく目にするようになり、辛い物好きの方は気になると思います。
なかなかスーパーに置いてあることは少なく、切らしてしまって刺激が物足りないことあるのではないでしょうか。
なにか代用できるのもを探そうと考えてみると、唐辛子なのはわかるけど、代用できるものがわからない。
そんなときに役立つカイエンペッパーのこと、代用できるものご紹介します。
■カイエンペッパーとは
カイエンペッパーとは、カイエンヌペッパーともいい、名前の由来は、南米にあるフランスの海外県、フランス領ギアナで栽培されていたことから、その首都のカイエンヌからきていると言われています。
フランス料理で辛い料理のイメージはほとんどなく、エビやカニ料理の隠し味に少量だけ使われるため、あまり辛味を感じません。
フランス料理とは違い、ケイジャン料理や熱帯地域の料理でも多く使われ、用途は辛味を足すのに用いられ、みなさんお馴染みの使い方が一般的になっています。
カイエン種と呼ばれる唐辛子は、特定の品種や学名上の種類の分類を指す名称ではなく、赤く長細いスパイスに適した辛味を持つ品種すべてを総称して呼びます。
なので、日本人の家庭にもよくある一味唐辛子もカイエンペッパーということになります。
ですが、本来のカイエンペッパーは多年生のキダチトウガラシの一種で、辛味が強く、辛味を表すスコヴィル値は、3万~5万スコヴィル。
タバスコの約10倍に相当する辛さで、他の唐辛子と混合して使ってしまうと、辛すぎてしまうことがあります。
■効果効能について
★漢方でも使われる効果効能
カイエンに含まれる辛味成分と言えば、ご存知の方も多いカプサイシンです。
変形性関節症や関節リウマチ、水疱瘡の名前で知られている帯状疱疹、線維筋痛症に伴なう関節や筋肉痛の痛みを緩和するために、湿布薬や炎症や痒みを軽減させる消炎剤のクリームや軟膏の成分に含まれています。
★ダイエットや肥満防止にもなる
カプサイシンには体内のエネルギー消費を促進させる効果があります。
カプサイシンが中枢神経を刺激すると副腎皮質からアドレナリンなどのホルモンが分泌されることで、脂肪分解酵素のリパーゼが活性化され、エネルギーの代謝が盛んになります。
★冷え性、夏バテ予防
寒い時に辛い物と食べて温まるのは、カプサイシンが新陳代謝を促し、エネルギー代謝が活発になるからです。
でも、寒い地域より、暑い地域で唐辛子をよく食べるのは、汗をかいて体の熱を逃がす役割もあり、その効果で夏バテ予防にもなります。
★美容効果
カイエンにはビタミンA、ビタミンE、ビタミンCが豊富に含まれています。
これらの栄養素には活性酸素の増加を抑える抗酸化作用の働きがあり、カプサイシンで新陳代謝が活発になることで、皮脂の分泌が調節され、アンチエイジングに繋がり、肌を綺麗にする効果が期待できます。
★疲労回復
ビタミンEは溜まった老廃物の排出を促す効果があり、カプサイシンが血行促進することで、相乗効果が得られ、抗酸化作用もあるビタミンEが酸化を防止するので、綺麗な状態を維持してくれるアフターケアのような役割をしてくれます。
★むくみ改善
血行が促進されることにより、むくみ改善の効果があります。
むくみの原因のほとんどが血行不良による影響が多いため、血行、血流がカプサイシンによって促され、むくみが改善される効果があります。
■カイエンペッパー代用
★鷹の爪
きんぴら、ペペロンチーノなど家庭料理でよく使われ、家庭にあることも多く、代用品におすすめです。
赤くて辛い粉。
我が家に大量に鷹の爪がある関係でこうやってるけど、ふつうにSBのチリパウダーとかカイエンペッパーでいい。細かければ細かいほど辛味がホモジェナイズされるし絶対粉買え。 pic.twitter.com/hJul0ZWDnz— マッハ人生 (@otyneet_bot) August 29, 2019
★一味唐辛子
うどんやお蕎麦、日本料理にも多く使われる一味唐辛子は辛味と量になれているのでカイエンペッパーの代わりにおすすめです。
世界のレシピ12ヵ国目はセネガル。鶏肉のピーナッツソース煮込み(マフェ)を作ってみた。マフェは“汁気が多くとろみのあるおかず”のことらしい。カイエンペッパーがないので代わりに一味唐辛子を使用、パプリカパウダーも少々足してオクラも入れて……といきなりアレンジしたけど美味しかった。 pic.twitter.com/K2iQVYO2KK
— wakky (@wakky55) May 13, 2020
★チリパウダー
赤唐辛子を主に使用し、クミンやオレガノ、パプリカなどをブレンドしているので、香りも強く、スパイシーな香りに仕上がります。
チリペッパーではなく、チリパウダーだった!しかし、このチリパウダーには、クミンや食塩も入っているので、辛さでは、全く、カイエンペッパーには叶わない。これは、商品名かもしれないけどね。商品名かもしれないけど、左側カイエンペッパー、右、チリパウダー。 pic.twitter.com/IE7iPmPVeM
— summy (@summy613) August 22, 2018
★レッドペッパー
焙煎した赤唐辛子をブレンドし、辛味だけではなく、香ばしい香りも楽しめレッドペッパーを好んで使う方もいるくらいなので、是非試してみてください。
★パプリカパウダー
辛味が苦手な方はパプリカパウダーを使うと辛味を抑えられて、お子様も食べられる料理になります。
カイエンペッパーの代わりにパプリカを使った辛くないキーマカレーを煮込み中。うまくいくかな?ドキドキ♪ pic.twitter.com/Vi7plbD5ZC
— ねこ印カレー工房 (@nekojirushi2017) March 23, 2019
■まとめ
暑い時期には辛い物食べてスッキリしたり、寒い日は体の芯から温まったり、辛い物好きな方は刺激を求めたりします。
味を変えない唐辛子は、どの料理にも合わせることができるので、辛味が欲しい時には欠かせないものですよね。
カイエンペッパーにはカプサイシンが多く含まれ、効果効能にも嬉しいものがたくさんありますが、摂りすぎは胃を荒らしてしまうので気を付けましょう。
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