ひき肉料理に使うことの多いナツメグですが、「気が付いたら賞味期限が過ぎていた」ということはありませんか?
スパイスは生鮮食品と違って腐るイメージがないため、賞味期限はあまり気にしないかもしれません。
風味の良いスパイスをおいしく食べる期間はどれくらいなのでしょうか。今回はナツメグの未開封と開封済みの賞味期限、保存方法について解説します。
■ナツメグの賞味期限とは?タイプ別に紹介
ナツメグにはパウダータイプのものとホール(実)タイプのものがあります。
それぞれの場合で見てみましょう。
ナツメグの実(ナツメグホール)
未開封であれば2年以上の賞味期限があり、保存環境がよければ5年もつといわれることもあります。
開封済みなら1年くらいで使い切るのが望ましいです。
パウダータイプ
未開封で1~2年です。
開封されると風味が飛びますので、半年から1年くらいに使い切るのが望ましいでしょう。
特にパウダータイプは空気に触れる面積が大きいため、風味が落ちやすいです。
どちらのタイプも日光が当たる場所や、湿度の高い場所は劣化が早く進むため、未開封でも賞味期限は短くなってしまうことがあります。
なるべく空気に触れないように保管することが大事ですね。
たくさん使うのであれば賞味期限が長く、風味が落ちにくいホールタイプをおすすめします。
■開封後と未開封で賞味期限はどう変化する?
開封すると空気に触れるため、その時点から風味が飛び始めます。
スパイスは腐ることはありませんが、この風味の変化によって賞味期限が設けられています。
風味の飛び方は保存状態によって大きく左右されます。
「開封後も容器に記載されている賞味期限内で大丈夫」というメーカーもありますし、「開けたら半年以内に食べきるのが望ましい」と考える人もいます。
「スパイスの風味の強さをどれくらい求めるか」が人によって変わってくるため、開封後の賞味期限に差が出てしまうのです。
とはいえナツメグは、ダニが湧きやすい食品です。
なんとなく香りがするから大丈夫、と使おうとしたら「ダニが湧いていた」なんていうこともあるので、保存には気をつけなければなりません。
■ナツメグの実(ナツメグホール)の正しい保存方法
賞味期限が長いホールタイプは、どのようにして保存するのがいいのでしょうか。
パウダーと同様に高温多湿を避けた、冷暗所での保存が望ましいです。
ジップ袋などや瓶などに入れて空気を遮断して、湿気を防ぎましょう。
湿気を含むとカビの原因にもなってしまいます。乾燥材を容器に入れるのもいいですね。
■ナツメグの保存場所で適切な場所や温度は?
最も適した場所は「冷暗所」です。
冷暗所というと冷蔵庫を思い浮かべますが、冷蔵庫での保存は気をつけることがあります。
冷暗所とは厳密な定義はありませんが「直射日光が当たらない」「15℃以下で温度が一定」といった条件が当てはまります。
具体的には
・床下収納庫
・ベランダ
・食器棚
といった場所が当てはまります。
床下収納庫は湿気がたまりやすいですが、乾燥材をうまく使えば問題はクリアできます。
ベランダも意外ですが、日陰で温度が高くなければ大丈夫です。住んでいる地域にもよりますが、夏以外なら風通しがよく気温が低めで安定している、というところもあるはずです。
食器棚は温度が高くならない場所であれば当てはまります。コンロの近くや水回りの近くでなければ保存が可能ですよ。
長期間保存するときは冷凍するのもおすすめです。
小分けの袋に入れて、必要になったときに瓶に移すようにすれば、使うときも手間もかかりません。水分がないため解凍する必要がないのも便利ですよ。
■なぜナツメグは冷蔵庫保存がダメなの?
絶対にしてはいけないというわけではありませんが、注意することがあります。
温度が低く湿度も安定しているので保存には適していますが、気をつけるべきことは「結露」です。
この結露によってできた湿気がパウダーに入ると、カビが生える恐れがあるからです。
長期保存でおすすめした冷凍庫でも同じことがいえます。
使うたびに冷凍庫から出し入れすると結露してしまうので、取り扱いには注意が必要です。
■まとめ
● ナツメグの賞味期限は未開封の場合ホールタイプで2年以上、パウダータイプで1~2年
● 開封した時点から風味が飛び始めるので、強い香りが好きな人は早めに使い切るのが望ましい
● ホールタイプもパウダータイプも冷暗所での保存が適している
● 冷蔵庫や冷凍庫で保存するときは結露によるカビの発生に注意
保存というと冷蔵庫をすぐに思い浮かべてしまいますよね。
ナツメグなどパウダータイプのスパイスは、湿気を含みやすいのでカビの心配があります。
何度も出し入れしないように、すぐに使い切れる分は手元に置いておき、継ぎ足して使うとカビの心配も減って風味も飛びにくいですよ。
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