工具コーナーでよく見かけるCRC556。ドアのきしみ直しや、さびを落とすなどに使える万能工具というイメージが強く、家にあるという人も多い商品ですよね。
イメージの通り、接点復活剤としてCRC556は使えるのでしょうか。
CRC556が接点復活剤として使えるのかどうか、ネットで人気の接点復活剤はどれなのかを解説します。
■CRC556は接点復活剤なの?
接点復活剤ではありません。
内容成分はよく似ていますが、金属製品の摩耗やさび止めの「潤滑剤」と解釈するといいでしょう。
オールマイティに使えますが、専門的に特化したものではなく、使うのを避けたほうがいいものもあります。
接点の復活に重点を置きたいならば、接点復活剤と表示されているものを使いましょう。
■CRC556は接点復活剤の代用として使っても大丈夫?
メーカーのホームページでも、代用できると載っています。
CRC556は通電を妨げる原因の一つでもある、軽いさびを落とせる潤滑剤です。
使うことによって通電を改善する効果は、ある程度見込めます。しかし電気関係の部品によっては、悪影響が出ることもあるため、積極的に代用はおすすめできません。
代用として使うのであれば、急を要する場合のみの使用がいいですね。
■CRC556を使用する上で気をつけること
CRC556は金属の製品全般に使えますが、電気機器に使うと壊れてしまうものもあります。
電気機器の部品には樹脂部分が多く使われています。ここにCRC556がついて時間がたつと、溶けてドロドロなんていうトラブルも起こりえます。
なんとなく万能のイメージがあるため使いたくなってしまいますが、使うときは金属部分だけに塗るよう気をつけましょう。
■ネットショップでおすすめ!接点復活剤の人気商品を3つ紹介
CRC556で接点復活剤の代用はできそうですが、心配もつきまといます。
接点復活剤として売られているものの方が安心です。ネットで人気の商品を紹介しますので、参考にしてくださいね。
★ ガリ取りくん(Sunhayato)
エレキギターなどの、ジャック部分の「ガリ取り」に最も適している商品です。
接点についたカーボンの汚れを取り除くはたらきが強く、特に銀の硫化防止に優れています。接点の抵抗を少なくして、部品の寿命を延ばすのも特徴です。
鉱物油、溶剤不使用の商品です。
★ナノカーボン
カーオーディオのメンテナンスのために商品化されたものですが、日常の身近なものでも使えます。
ナノメートルサイズの粒子が金属部分の小さなでこぼこに入り込んで、接点を復活させます。
専用の綿棒で塗るため、スプレーのように多くつけすぎる心配もありません。
プラスチックを溶かす溶剤は入っていないため、細かい部品に使うのがおすすめです。
ゲームのコントローラーや、昔のゲームカセットの端子、スマホの充電部分にも使いやすいですよ。
★チョット塗りエイド
酸化した皮膜を落として接点の通電を改善します。
筆タイプで液が飛び散る心配がなく、臭いも少ないため部屋の中でも使いやすいです。
中字のフェルトペンくらいの大きさで場所を取らず、使い切れる容量であるのも嬉しいですよね。
スマホやゲーム機、電池の通電部分といった、家じゅうの電気部品にサッと使えるのが魅力です。
■まとめ
● CRC556は接点復活剤ではない
● CRC556は接点復活剤の代用はできるが、常用はおすすめしない
● 使う用途によって接点復活剤を選ぶのがベスト
● 接点復活剤は多くつけると故障の原因にもなる
なんでも使えるCRC556は、接点復活剤としても使えるのかと思いましたが、常用は避けた方が良さそうですね。
代用のみととらえて、接点復活の効果を確かなものにするのであれば、専用品を買いましょう。
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