お菓子のレシピで見かける粉砂糖ですが、少しだけ使いたいときや切らしてしまったときなと、普通の砂糖を使いたくなってしまうものですよね。
もちろん、甘みだけと割り切って使うのであれば普通の砂糖でも大丈夫ですが、少しの手間を加えることで、粉砂糖に近い状態のものができるんです。
今回は粉砂糖の代用品と、作り方をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
■粉砂糖の代用品4つ
そもそも普通の砂糖と粉砂糖は何が違うの?
粉砂糖とは、グラニュー糖をさらに細かく砕いたもので、お菓子の中に入れて作ったり、アイシングとして溶かして使う砂糖のことです。
原料は砂糖と同じで、粉になっているかどうかの違いだけなのです。
味に雑味がなく、溶けやすいので使いやすいのが特徴です。
砂糖自体湿気を吸いやすく、固まりがちですが、さらに粒が細かいため、普通の砂糖よりも固まりやすいのが難点です。
とくに純度100%のグラニュー糖を使っている場合はその傾向が強いので、コーンスターチやオリゴ糖などを混ぜて、サラサラの状態が保てるようにしてあるのが一般的です。
お菓子のレシピとして粉砂糖が載っていることもありますが、売っている袋では量が多すぎてしまったり、ちょっとお菓子を作ろうと思ったときに切らしていることもありますよね。
そんなときは、こんな代用品がおすすすめです。
★コーヒーシュガー
スティックに入っているコーヒーシュガーはグラニュー糖です。
粉砂糖はグラニュー糖からできているので、違和感なく使えます。
少ししか使わないときなど、引き出しに入っているコーヒーシュガーを引っぱり出してみると、ちょうどいいくらいの量になるかもしれませんよ。
Twitterで見たタッパーレシピで早速ガトーショコラ作ってみました🍫
粉砂糖がなくてコーヒーシュガーで代用しましたが簡単でなかなか美味しい❣️
1日置くとしっとりするみたいなので残りは明日食べよう🎶#tastyjapan pic.twitter.com/gBUD5ZX1fN— あーちゃん🐣 (@PancakeUsagi) July 5, 2020
★上白糖
いわゆる普通の砂糖ですが、これを細かくすることで同じようなものができあがります。
味もクセがなく色も白なので、代わりとしては適しているといえるでしょう。
コーヒーシュガーでは量が足りない量を使うときなどはいいかもしれません。
普段からたくさん使う人の中には、上白糖を細かくして使っている人もいるようですが、その場合は湿気を吸わないような保管の注意が必要です。
粉砂糖無くて、上白糖で代用した
見た目は違うけど味はそこそこ pic.twitter.com/UZgCfTcNIR— ふじみや (@Vndjsmb0ozPZB1V) December 18, 2019
★三温糖
三温糖は砂糖を生成したときに、残った糖液を煮詰めて粉状にしたものです。
基本的な砂糖とはちょっと違いますね。
色も茶色っぽいので、粉砂糖として使うには、白でなくてもよいものに使うのがいいですね。味も少し酸っぱいような甘みになります。
色と味をうまく合わせられるものへ代用するのが向いています。
レモンケーキできた!!
上白糖も粉砂糖もないから、三温糖(^^ゞ
アイシングも三温糖とレモン汁まぜまぜして塗った!!
味見したら美味しかった!! pic.twitter.com/8wkh5NO5A1— ゆーちみ (@tK24HBywqDK56jr) September 9, 2017
★クリープ
クリープは牛乳の成分をサラサラにしたものです。
サラサラ具合は粉砂糖によく似ていますが甘みは入っていないので、出来上がったものに少しかけるだけといった、飾りのように使うのであれば問題ないと思います。
少しクリーミーな味が合いそうな、フレンチトーストやパンケーキなどであれば違和感なく使えそうですね。
ブールドネージュ焼けました😆✨💕
中はアールグレーの紅茶を混ぜ込んで、粉糖の代わりにクリープをまぶしてミルクティーフレーバーのブールドネージュです❣️
見た目不細工ですが美味しいよ😋 pic.twitter.com/0Pysufpabg
— なな*低浮上 (@chariot_sweet) April 5, 2020
■簡単に出来る粉砂糖の作り方
代用品をそのまま使っても甘みは足されますが、細かくすることでより近い状態で仕上げることができますよ。
量によって作り方の違いを載せますので、参考にしてみてくださいね。
✅1回分などの少量使いたいとき
すり鉢とすりこぎを使うと、少しの量でも粉砂糖を作ることができます。
代用品をすり鉢にいれて、ゴリゴリとすりごまの要領で擦っていきます。
目は若干荒く仕上がりますが、代わりとしては、合格点といえるでしょう。
茶こしやふるいにかけてさらに細かい部分だけを使えば、ムラのないきめ細やかな部分だけを使うことができますよ。
✅たくさん使いたいとき
たくさん作りたいときは、ミキサーや電動ミルなどを使うと便利です。
混ざり具合にムラができないように、15秒ほど攪拌したら、スイッチを切って中を振って均等に混ぜてから、さらに15秒攪拌します。
目の細かいふるいにかけて、粉になった部分を使うようにしましょう。
■固まらない!粉砂糖の正しい保存方法
上でも載せましたが、砂糖自体がそもそも固まりやすい性質です。
そのため使おうと思ったときに固まっていて、ちょっと苦労したことがある人もいるのではないでしょうか。
正しく保存するとこと、手間を加えることで固まるのを防いでくれますので、方法をご紹介します。
サラサラを保つためには、代用として作った粉砂糖にコーンスターチを全体の5%ほど加えることです。
このことで固まるのを防いでくれますよ。
市販されている粉砂糖にも、同じような方法でサラサラの状態を保つようにしてあるので、試してみてくださいね。
保存場所は、冷蔵庫にすることです。
砂糖は常温で保存が可能ですが、湿気を吸いやすい粉砂糖は、湿度の低い冷蔵庫での保管が適しています。
一度にたくさん作ったときなどは、冷蔵庫に入れるようにしましょう。
コーンスターチを加えたものはコーヒーなどの飲み物には溶けにくくなってしまうのでおすすめできません。
ほかにもマカロンといったコーンスターチが調理に影響してしまうお菓子に使うのも、おすすめできません。
■まとめ
粉砂糖の代用品と作り方はおわかりいただけたでしょうか。
● 粉砂糖はグラニュー糖を粉状に細かく砕いたもの
● 粉砂糖は湿気に弱いので、サラサラの状態を保ちたければコーンスターチを全体の5%ほど入れる
● 代用品にすり鉢やフードプロセッサーなどで粉砕の手間を加えることで、さらに粉砂糖に近いものができる
お菓子のレシピに載っていると、全部専門のものを使わないといけないのかな、と少しプレッシャーになってしまいますが、これなら自作でも大丈夫な部分もありそうですね。
飾りのようにかけるだけであれば、あえて粉砂糖をひと袋買う必要がなさそうです。
「家にないから」と諦めないで、ひと手間でおいしくて素敵なスイーツにチャレンジしてみてくださいね!
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