学生時代には使用頻度が多く、筆箱にも入っていた方は多いと思います。でも大人になってからはなかなか使う機会もなく、存在すら忘れてどこにしまったかわからない、今更買うまでしたくない、だけど角度を測ったり、作図をしたい。
そんな時に役立つ分度器の使い方や、代用品になるものをご紹介します。
■分度器の使い方と測り方を解説
<使い方>
分度器は角度を測るために用いられる文房具です。一般的には半円の形をしている平面視形は180°未満の角を測ることができます。
特殊な分度器として1周360°を測れる円形の全円分度器や、傾斜を測る傾斜計、溶接や金属加工に使用されるプロトラクター、三角定規兼用のものなどがあります。
角度を測るツールとして、DIYやハンドメイドに活用したり、製図や設計図に使用することが多く、建築や設計に携わる方にとっては欠かせない道具です。
<測り方>
2,分度器の0°となる基線に角の一辺に合っていることを確認
3,重なるメモリを確認し、角度を計測する
■分度器の代用品
★アナログ時計
アナログの時計の文字盤は1周360°、1時間60分の規則正しい角度で作られているため、360°÷60=6という計算を元に、長針は1分間に6°進みます。
なので、アナログ時計は1目盛りが6°の全円分度器になります。
専門学生による作品。よくご家庭にありそうな時計です。時計の図面の描き方は人によってお好みのパターンが違いますが今回はローマ数字のみ表した時計を作成しました。 pic.twitter.com/U6OqZ4Idhg
— 溝口 光一 (@seikyo_koichi) November 21, 2015
★分度器アプリ
なにか道具を探したり、頭を使う必要なく、みなさんがお持ちのスマートフォン1つで簡単に分度器の代用ができるのでおすすめです。角度を利用したものを使って測るより、安定した数字で測れると思います。
分度器アプリ真似してやってみたら楽しいし、何より大原歩さんがどんどんかわいくなってしまってハァーン(´Д` ) (2013年5月→2016年1月) pic.twitter.com/fjdUP0ZpLi
— ま・っ・ちぃ ⁺²¹⁹ (@matti_happylove) February 8, 2016
★コンパス
基準となる基線に垂線をひくことでおおよその角度が測ることができます。垂線をひけば90°が求められ、そこから15°、30°、45°、60°に分割することで大まかな角度が絞れます。
文字盤描くときに使えるかなーと思ってこんなものを。
分度器ないんでコンパスを使った。 pic.twitter.com/3yfN44W7oR— なべゆきち (@mainichiga_junk) April 23, 2019
<垂線の作図>
<15°、30°、45°、60°、90°の作図>
★折り紙(正四角形)
折り紙の正四角形の角度を利用した角度の測り方です。正四角形の角はそれぞれ90°です。その角度を基準に分割したり、三角形を折れば大体の角度を求めることができます。
正方形の紙を二つ折りにし頂点を中央線に向けて折ると15°が出来上がります。この15°を分度器代わりにして、円形(CD-ROM)に24箇所印を付けて穴をあければ、革巾着の型紙の完成。ビンボー臭いですが、お手軽です。 pic.twitter.com/W0DOz4kfxl
— クロマツ4d (@kuromatsu4d) December 29, 2017
<正三角形(全角60°)の折り方>
<直角二等辺三角形(90°、45°、45°)の折り方>
★折りたたみ30㎝定規
みなさんも定規を購入する時に見かけたり、長い定規の代わりにコンパクトになる、折りたたみの30cm定規を使用したことがあるのではないでしょうか。
その際に、接合部分が1目盛り30°の分度器になっているものがあるので、分度器の代用品に使用できます。
このタイプ便利だけど、長くて太いのも好きです。分度器を定規代わりに使ってる時もありました。 pic.twitter.com/0QiiPSMQxr
— Aky (@Aky13600599) September 13, 2020
■まとめ
細かい数値を測ることができるスマートフォンアプリは、費用もかからず買いに行ったり、代用品を探したりする手間もないので非常に便利です。
ダウンロードできない状況であれば、手元にある90°を探してみてください。
それを基準に15°、30°、45°、60°が簡単に求められ、基準の角度さえわかれば角度を測ったり、作図をしたりすることができます。
代用品で紹介したものを活用したり、身近なもので利用できそうなものがあれば、試してみてください。
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