自分で片栗粉が作れることを知っていますか?
食べきれない量のじゃがいもをいただいたり、柔らかくなったりしたときに手作りの片栗粉が作れるのですよ。
今回は片栗粉をじゃがいもから作る方法と、失敗しない水溶き片栗粉について紹介します。
■じゃがいもで作る!片栗粉の作り方
自宅にあるもので作れますので、やってみてくださいね。
<材料と使うもの>
じゃがいも・・・適量
おろし金・・・1個
清潔な布巾やさらし・・・1枚
輪ゴム・・・1本
2・おろし金でじゃがいもをすり下ろします。
3・すり下ろしたじゃがいもを、布巾に出します。
4・布巾の口を輪ゴムなどでしばり、水を張ったボウルに入れてさらします。
5・さらしをボウルの中でよくしぼります。
6・時間がたつとボウルの底に白い粉が沈みますので、上澄みの水だけ静かに流します。
7・また水を入れて15分ほど置きます。
8・6から7をもう1度繰り返します。
9・水を捨てたらへらなどで、底についている粉をバットのようなものに取り出します。
10・そのままバットに置いて乾燥させます。
11・乾いたら大きなかたまりをスプーンなどでつぶして完成です。
■片栗粉を上手に作るためのポイント
片栗粉はじゃがいもの「デンプン」で出来ています。
たくさんの量を作りたいときは、このデンプンの量が多い方がうまくできますよ。
デンプンの量が多い条件は、
・収穫してから日がたっていないもの
・品種は男爵
この2点が好条件です。
収穫してから日にちがたっていても、メークインでも片栗粉は作れますが、出来上がりの量が異なってきます。
■水溶き片栗粉の失敗しない作り方
料理にとろみをつけたいけど、失敗してしまうことがありますよね。そんなときはもう一度作り方を見直してみましょう。
上手にできるポイントを4つあげますので、試してくださいね。
・水と片栗粉の分量を見直す
片栗粉:水=1:2で作ってみましょう。
プロは1:1で作りますが、ダマになりやすい欠点があります。
1:2で作ると最初からダマにならず、煮詰めていくうちにだんだんとろみがついてきますよ。
・鍋に入れる直前ではなく、少し前から水に溶いておく
よく溶かすことが大事です。すぐに沈殿するので、鍋に入れる前にかき回してから入れましょう。
・火を止めてから入れる
火がついていると、入れたそばから固まってダマになってしまいます。とろみにムラができやすいので、沸騰直前か沸騰したら火を止めて、冷めきる前に入れましょう。
常にかき回しながら加熱すると、ダマになりにくくとろみがつきますよ。
・鍋に沿わせるように入れる
食材に水溶き片栗粉をかけると、うまく混ざらずダマになってしまうことも。
鍋のふちに沿わせて、汁に入れるようにすると均等にとろみがつきますよ。
■水溶き片栗粉作りに失敗したらどうすればいい?
<固まってダマになってしまった場合>
ダマになってしまったら、うらごしが最も早い解決方法です。
ちょっと面倒ですが、かたまりをなくすために有効な手段です。
取り出した後にとろみがなくなってしまったら、水溶き片栗粉を作り直して足しましょう。
<とろみがつかない場合>
水っぽくなってとろみが付かないときは、さらに沸騰させましょう。
熱が回るのでとろみが付きやすくなります。
それでもとろみが足りないときは、さらに水溶き片栗粉を足すといいですね。
■まとめ
● 片栗粉はじゃがいもをすりおろして水にさらすとできる
● 収穫時期から時間がたっていない男爵が、上手にできる種類
● 水溶き片栗粉を失敗しないコツは「水の分量」「あらかじめ用意すること」「火を止めてから入れる」「鍋のふちに入れる」ことが大事
● 失敗したらかたまりは取り除いて、うらごしするか入れなおす
じゃがいもが食糧庫でしおれてしまうことがありますよね。
食べなくては、と思いながらもなかなか手が出ない、そのようなときに片栗粉づくりはいいアイディアです。
夏休みなどに、子どもと一緒に作ってみるのも楽しいかもしれませんよ。
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