日本の家庭に馴染みのある顆粒だしの代表「ほんだし」。料理に旨味や深みが加わり、和食の決め手になる万能調味料です。
最近は添加物を気にして調味料選びもこだわっている方も増えています。だしは体にいいイメージが強いですが、加工してあるほんだしは実際安全なのでしょうか。
そんなほんだしの危険性や適正量についてご紹介します。
■「ほんだし」は体に悪い?
「ほんだし」はかつおのエキスや粉末を顆粒状にしたうま味調味料の1つで、1からだしを取る必要がなく、料理に旨味や深みを加えてくれる便利な調味料です。
ですが、かつお以外にも原材料には食塩や添加物が含まれています。安全性の高い成分は添加が認められていますが、過剰摂取や体質によって健康被害が出る可能性があります。
さよなら、 #ほんだし 君。ずっと君にはお世話になりました。味噌汁、煮物、炒め物などホント助かった。
でもきっと #添加物 いっぱいな君をもう迎える事はないでしょう。これからは面倒だけどきちんと出汁を取る事にするね。 pic.twitter.com/7F4mYCKAje— 幸@和ごはん食べよう! (@happy_1978_) May 31, 2020
■「ほんだし」に含まれる添加物はどれ?
酵母エキス
アルコール飲料やパンなどに使用される酵母の旨味を科学的に分解抽出した成分で、アミノ酸やミネラル、ビタミンを含み調味料などによく含まれています。
原料に小麦粉などのを使用していることがあり、アレルギー症状を発症するケースもあり、味覚異常にも関わります。
グルタミン酸ナトリウム
日本では、様々な試験で人に害がないと安全性が認められた成分のみが、食品添加物として食品へ添加することが認められています。
グルタミン酸ナトリウムのその1つですが、人によってはかなり敏感になる成分でもあります。
というのも、グルタミン酸ナトリウムの健康被害が国内外において発症し、中華料理店症候群とも言われる片頭痛や体の痺れの症状が現れた前例があります。
さらに、過剰摂取で味覚異常を引き起こし、味に鈍感になってしまう研究結果もあります。
アメリカでは乳幼児の食品への添加を禁止し、世界保健機関(WHO)も1日の摂取量に上限を定めています。
味の素の安全性について。グルタミン酸ナトリウムは大丈夫。みんな食べてええんやで。#味の素 pic.twitter.com/38ZgwjicTe
— 電気羊【Ø】 (@clockwork_peach) August 13, 2020
■「ほんだし」を過剰摂取するとどんな危険性がある?
★味覚異常
醤油や食塩が多く含まれた食べ物は辛いと感じますが、そこにグルタミン酸ナトリウムを添加すると、通常と同じ塩分量のように美味しく感じてしまう状態になります。
飲食店でもうま味調味料として使用されるグルタミン酸ナトリウムは、過剰投入してしまいがちなので、ほんだしのみならず注意が必要です。
最近、キャベツと大根とツナ缶をほんだしワサビで漬けた物にハマり過ぎて完全に塩分過多。でも美味い pic.twitter.com/L7h1t0DHSt
— Ρаиру (@rairu_L) November 1, 2020
★塩分過多
原材料を見てみると、ほんだしに一番多く含まれているのは食塩です。
1gあたりの食塩相当量は0.4gで小さじ1杯1.2gです。醤油の小さじ1杯の食塩相当量は0.9gなので、かなり多いことがわかります。
さらに、クルタミン酸ナトリウムの影響を受けて塩気を感じにくくなるため、味見をしていても塩分に気付かないので注意してください。
★アレルギー症状
グルタミン酸ナトリウムは、アレルギー症状を悪化させる働きがあり、酵母エキスに含まれるタンパク質にアレルギー症状が出る方も稀にいます。
酵母エキスに小麦が使用されることがあり、近年酵母アレルギーとも言われ、小麦に過剰なアレルギーを発症する方は少量でも注意が必要です。
■「ほんだし」1日の適正摂取量とは?
現代の食事では、食塩摂取量が懸念され、減塩をしている方も増えています。ほんだしは塩分を感じにくく、他の調味料を加える場合も気を付けなければいけません。
また、過剰摂取で健康被害が高まる食品添加物も含まれているので、ほんだしの摂取量は注意しなければいけません。
1日あたり食塩摂取「男性7.5g未満」「女性6.5g未満」を考え、ほんだしを使う場合は1人前1g以下にしましょう。また、塩分カットのほんだしを活用するのもおすすめです。
■まとめ
だしは料理を美味しく仕上げてくれるので、減塩にだしがよく使われていますが、ほんだしを使う場合は要注意してください。
食品添加物によって味覚を感じにくくなり、気付かないうちに多量の食塩を摂取している可能性があります。
味見をしても気付かないので、1日の適量を守り上手に活用してください。
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