文字や絵を複写する時に使われる「カーボン紙」。
領収証や、宅急便の伝票なんかにも使われていますよね。
「お気に入りのイラストを忠実にを写したい」といった時も、カーボン紙を使うことで叶えることができます。
ですが、カーボン紙は1枚で売っているものが無いので、
「わざわざ買うのもなぁ…」
と思う方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、そんな困った時に役立つ『カーボン紙の代用品』についてご紹介していきます。
ぜひ参考にしてくださいね!
■カーボン紙とは?
カーボン紙とは、手書きの文字や絵を複写するために使う紙のことです。
事務用品や、絵画の現場で使われています。
原本となる絵や写真と、複写させる紙の間にカーボン紙を挟んで上からなぞることで簡単に書き写すことができます。
染料を蝋や油に混ぜ、紙の片面または両面に塗って作られています。
■カーボン紙がない!代用になるもの5つ紹介
★コピー用紙+鉛筆かクレヨン
カーボン紙は無いけどコピー用紙はあるという方なら、代用品を作ることができます。
コピー用紙を鉛筆かクレヨンで真っ黒に塗りつぶし、塗りつぶした面を下にして、原本と複写させる紙に挟んで使えばOK。
複写した線は消しゴムで消すこともできるので便利。
オフィスで「とりあえず複写しないと」というような状況の時におすすめ。
転写に使ったコピーとその裏。カーボン紙の方がきれいに線が出るけど、今回はそこまで必要ないので裏側を鉛筆で塗って代用しました。十分使えます。 pic.twitter.com/iREC0B52Tl
— meiz:コミティア134【O14b】 (@meiz_sandwich) May 22, 2019
★レインボーペーパーシート
黒いシートで、ペンなどでこするとカラフルな模様が出てくるレインボーペーパーシート。
カーボン紙として使用することができることをご存知でしょうか?
本来こする面を下にし、原本と複写させる紙に挟んで、上からペンなどでなぞるだけ。そうすると、レインボーペーパーシートの黒い部分が下の紙に写ります。
お子さんが遊び飽きたレインボーペーパーシートがあれば、一度試してみてください。
★クッキングシート
料理に使うクッキングシートもカーボン紙の代用品として使うことができます。
使い方はコピー用紙+鉛筆かクレヨンと同じ。
クッキングシートは表面が加工されているので、鉛筆やクレヨンの粉がコピー用紙よりも剥がれやすいです。
そのため、下の紙にきれいに写ってくれるのです。
お菓子や料理に使うクッキングシートならあるという方におすすめの方法です。
カーボン紙も無いから、クッキングシートの裏を鉛筆でガリガリ…。φ(`ω´ ))
— 日向 練真 (@renma_himukai) October 8, 2011
★チャコペーパー
縫い物をされる方ならチャコペーパーはお持ちでないですか?
チャコペーパーは布用の複写紙なのですが、紙にも使うことができます。
ただしチャコペーパーは水洗いすると消える物が多いので、濡らしてしまうと消えてしまうので要注意です。
★宅急便の伝票
もし家に宅急便の伝票が余っていれば、カーボン部分だけを使うこともできます。
サイズが小さいものが多いので大きい複写には使うことができませんが、カーボン紙そのものなので、どの代用品よりもきれいに写ります。
■用途別!カーボン紙の種類を2つ紹介
★片面複写
一般的に利用されているのはこの片面複写です。
事務用品、工芸、絵画など幅広い用途で使われています。
「複写がしたい」と思ったときは基本的に片面複写で問題ありません。
★両面複写
両面複写のカーボン紙は、紙の両面にカーボン加工が施されています。
どんな時に使うのかというと、服を作るときなどに、2枚の生地に全く同じように印をつけたい時に使います。
片面複写よりも耐久性があること、はっきりと複写できることが特徴です。
■材質別!カーボン紙の種類を4つ紹介
★プラスチックカーボン紙
「プラスチックのカーボン紙?」と思うかもしれませんが事務用品としては一般的です。
原紙にプラスチック塗料が塗られているので触っても手が黒くなりません。耐久性も強く、一度使用しても再度インクが染み込むので繰り返し使うことができます。
★ワックスカーボン紙
蝋に塗料を混ぜたものを原紙にのせているのがワックスカーボン紙。昔から使われているタイプで、版画やイラストで使われています。
もちろん普通の事務用品としても使うことができます。
★ノーカーボン紙
今までのカーボン紙と違い、カーボンを使っていないノーカーボン紙。
感圧式とも呼ばれ、筆圧など上からの圧力によって発色した成分が下の紙に写るという仕組み。
手や周りの紙を汚すことが無いので、伝票や帳票にはこのノーカーボン紙が使われています。
★チャコペーパー
先ほども紹介したチャコペーパー。布に印を付けるときに使う複写紙です。
洋服を作るときや、刺繍の下絵を写す時に使われます。
■まとめ
・カーボン紙とは、手書きの文字や絵を複写するために使う紙のこと
・カーボン紙の代用になるものは以下の5つ
【コピー用紙+鉛筆かクレヨン、レインボーペーパーシート、クッキングシート、チャコペーパー、宅急便の伝票】
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