調理に使う油といえばサラダ油が多いですよね。
でも何からできているか知っていますか?「まさかサラダから?」そう思ってしまう人もいますが、実は「サラダ油」と呼ばれるには決められたルールがありました。
今回はサラダ油が何からできているのかを中心に解説していきます。
■サラダ油は何からできてる?
サラダ油とはトウモロコシ、大豆、菜種、などの植物から油の総称をいいます。
つまり、トウモロコシが原料の「コーン油」も、菜種からできる「菜種油」もサラダ油、という訳です。
最初は「生野菜とも合うクセのないおいしい油」ということでこの名前が付けられました。
生野菜を食べる習慣のなかった当時、欧米文化の一部の食生活を真似しようと販売戦略に合わせた商品名だったわけです。
しかし、どんな植物由来の油でも名乗れるわけではありません。農林省が決めたルールがあります。
まず1つ目は前述した、トウモロコシや大豆、菜種や落花生と決められた植物性の油、1種類からできるものです。
原料を2種類以上混ぜて作るものは「サラダ油」といいません。
2つ目は液体のまま固まらないということです。
環境の変化によって固まらないように、製造過程で精製することが必要になってきます。
固形や半固形のマーガリンなどは、植物由来であってもサラダ油とはいわないのです。
■サラダ油にはどんな栄養成分が含まれている?
油というだけあってほとんどが脂質です。
ほかにビタミンKやビタミンEが含まれています。
ビタミンKは怪我などで出血した際、血を止める役割の細胞を、活性化させるはたらきがあります。止血のための細胞を助けてくれる、というわけですね。
ビタミンEは抗酸化作用のあるビタミンで、体内のサビといわれる活性酸素をおさえるはたらきがあります。
このことで体の内部や、肌の細胞の老化を遅らせることが期待できます。
■調合サラダ油とは?サラダ油との原料や栄養成分の違い
調合サラダ油とは、複数の原料を使ってできた液体の食用油のことです。
つまり、「食用なたね油」と「食用大豆油」など、製品表示に数種類の油が書かれているものは調合サラダ油ということになります。
さまざまな原料が合わさっているため、選ばれる原料や配合はメーカーによって違いがあります。
■原料も違う?サラダ油とキャノーラ油の大きな違い
キャノーラ油はキャノーラと呼ばれる菜種が原料に対し、サラダ油は植物から採れる油をまとめてカテゴライズした言い方です。
キャノーラ油とは、菜種を品種改良したものから取り出した油で菜種油の一種です。
このことからも、キャノーラ油はサラダ油の一つともいえます。
キャノーラ油の方がほかのサラダ油よりもオレイン酸の量が多いですが、ビタミンEはサラダ油に軍配が上がります。
■まとめ
● サラダ油とは、大豆や菜種といった植物由来の油である
● 複数の原料から作られるものは調合サラダ油と呼ばれる
● 冷えても固まらず液状のままにするため精製されている
● キャノーラ油はサラダ油という分類の中の1つで、菜種を品種改良した植物から採れる
サラダ油とは生野菜に合う油、というところから名前が付けられたのですね。
確かにクセがなく固まりにくいため、ドレッシングなどにして食べると丁度いいです。
ほかに、調合サラダ油やキャノーラ油の解説もしました。
油を買うときには製品表示を見てみましょう。使っている油がどのようなものなのか、おかわりいただけますよ。
コメント