文房具の代表的なものの中に消しゴムがあります。でも消しゴムって何でできているのだろう、と考えたことはありませんか?
今回は身近な文房具の消しゴムの原料や作り方、ないときの代用品を紹介します。
消しゴムの原料って何?
ラバー消しゴムとプラスチック消しゴムがあります。
<ラバー消しゴムの原料>
・天然の生ゴム
・サブスティチュート
・研磨材
<プラスチック消しゴムの原料>
・塩化ビニール樹脂
・可塑剤
・粒子の細かい研磨材
これらを混ぜて熱を加えて圧力をかけながら板状にする方法(プレス法)と、押し出すようにして棒状に形を作る方法(押し出し法)があります。
現在ではプラスチック消しゴムがほとんどで、ゴムは少なくなっていますが、名前に「ゴム」が入るのは昔からの名残なんでしょうね。
お家で遊べる消しゴムハンコ
ハンドメイドでハンコといえば、消しゴムハンコです。自分の好きな図柄のスタンプが売っていくても自分で作れますよ。子どもから大人まで夢中になれる上に、材料も全て100均で揃えられます。
1・トレーシングペーパーで好きな絵を濃い鉛筆でうつす
2・裏返して、トレーシングペーパーを消しゴムの上にのせ、描いた部分をこする
3・鉛筆の跡が転写されるので、その周りをデザインカッターで彫っていく
これでハンコができちゃいます。木のように固くないので彫りやすいですし、ハンコ用の消しゴムも100均で売られているので手軽に始められます。
親子での工作として取り組んでみるのもいいですよね。
Youtube 「消しゴムはんこで【鬼滅の刃】作ってみた」 【TR】はーか
消しゴムの作り方は?
現在主流になっているプラスチック消しゴムの作り方です。
大まかな流れですが、大体このような作業になります。
1・原料を混ぜ合わせて、ドロドロにする
2・混ぜたものの中の空気を抜く
3・板状の型に流し込み、熱を加えながら圧縮
4・冷やして型から外す
5・1枚の板状になっているものを何回かに切り分けて、パッケージして完成
この作り方は四角い消しゴムですが、動物やキャラクターのような形があるものは金型にドロドロになった消しゴムの原料を流し込み、押し出すようにして形成します。
昔の「ところてん」のような感じですね。それを大きさに合わせてカットしていくと出来上がります。
Youtube 「THE・MAKING(139)消しゴムができるまで」 jstsciencechannel
消しゴムの代用はこれ!
コンビニでも簡単に買える消しゴムですが、「出かけるのが面倒くさい」「1文字だけだから」といった理由で代用品を探したくなりますよね。そんなときのためにいくつか紹介します。
輪ゴム
鉛筆などにぐるぐる巻きつけから消したいところをこすれば、字を消せるというものです。意外とよく消えるので、よく消しゴムをなくしてしまうような人は覚えておくといい裏技ですよ。
消しゴムが無くなって輪ゴムで代用、消しづらいけど結構よく消える pic.twitter.com/c7GsRtXRyH
— 水龍@Youtuber風小説家 (@suiron_k) May 15, 2017
ゴム手袋
洗い物をするときに使う人もいるのではないでしょうか。ガーデニングなどにも使うゴムの手袋です。
これも輪ゴムと同じように消せますが、力が入りすぎてしまうことがあるので紙を破かないように気をつけましょう。食品や土などの汚れをよく落としてから、使うようにしましょうね。
@ryuakikaze @tokotoko_k
字消せるとか優秀なゴム手袋だね!— ぴの@ほむんくるせいだー (@xonipakiaR) September 19, 2014
指サック
指にはめて紙をめくるときに滑らないようにする文房具ですね。指サックもゴム製ですので輪ゴムなどと同じような効果が得られます。
指にはめっぱなしの状態で事務作業をしている人には手軽に使える方法です。
指サックを消しゴムかわりに
— frip (@k11cfh44) August 27, 2018
食パン
食べ物ですが、これも消しゴムの代用として使えます。代用といいましたが、鉛筆で描いたものを常にこれで消している人もいます。
それはデッサンを描く美術関係の人たちです。食パンは柔らかく、紙を傷める心配がないため常用しているというわけなんです。
しかし、食パンはデッサンで使うような濃い鉛筆には向いていますが、細い芯は消せないことがあります。食パンで使う場所も中の白い部分を使いましょう。
部活してたら食パン渡されるとか初体験なんですが…笑
しかも食パンを消しゴム代わりに使うって本来の用途なんですね…びっくりした…… pic.twitter.com/BVRICTZqzs
— 神子@クッキーハンドメイダー (@Rt35ars) October 10, 2019
スポンジ
乾いた状態のスポンジをこすると鉛筆で描いたものが消えていきます。材質によっては消しゴムのカスと同じようにポロポロとカスが出てきますので、掃除が必要になることもあります。
2層になっているものは目が細かく、柔らかい方を使う方が消えやすいですよ。
修正テープ
ボールペンなど消しゴムで消せないものを消すアイテムです。消した後に乾かす時間もいらないため、すぐに上からかけるというメリットがあります。
ですが、消しゴムより値段が高いため消しゴムで消せるものに使うには、コストパフォーマンスはよくありません。
二箇所も間違えたけれど、いまさら書き直す気力がないので修正テープのお世話になりました。とほほ…#朝活書写 pic.twitter.com/59KsVFFFcz
— ものじ (@monoji42) January 16, 2021
修正ペン
修正テープ同様に消しゴムで消せないようなペンなどを消すためのものです。修正テープより消せる範囲を細かく塗りつぶせますが、上から書くときには乾かす時間が必要がです。
今日のゆったり名言書写です
お題ありがとうございます😌
なんか今日疲れた😲
明日は無事に終われますように。
ちょっと誤字って修正ペンしてもた。#ゆったり名言書写 #TonoandLims https://t.co/8XuSzsTZnG pic.twitter.com/ahqdukXG3o— よーこ (@seri2414) January 18, 2021
ペンのグリップ
ペンに滑りにくいグリップがついているものもあります。このグリップはゴムのものがあるため、輪ゴムなどと同じように軽くこすることで消せることがあります。
字は消せてもグリップが黒くなってしまいますので、1文字だけなど小さい範囲で使うことをおすすめします。
りんごぺんにつけたゴムグリップは快適です。
ペンだこが柔らかくなった!
何時間握っても痛くなくなったよ!!— るー。 (@shinkainomori81) March 8, 2020
まとめ
● 消しゴムはラバー消しゴムとプラスチック消しゴムの2種類がある
● 現在主流になっているプラスチック消しゴムにはゴムは使われていない
● オリジナルのハンコが作れる
● 代用品は小さい範囲に使うのがおすすめ
現在の消しゴムはプラスチックが原料なんですね。ゴム製のものよりしっかり消せて使い心地もいいですよね。
濃い鉛筆やシャープペンシルなどにあわせた消しゴムなども売られていて、昔に比べるとずいぶん字を消すストレスも減ったように思います。
消しゴムハンコといった新しい消しゴムの可能性も見つけられました。家でじっくり楽しむ趣味としていいかもしれませんね。
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