日本の伝統の遊びお手玉。子供の頃お部屋でお手玉したり、おばあちゃんと一緒にお手玉した思い出がある方もいるのではないでしょうか。
最近はあまり見なくなっていますが、介護施設や知育おもちゃとして未だに人気があります。中身の種類も色々なものがあり、入れるものによって使い心地が違います。
お手玉の歴史について解説します
お手玉の歴史
お手玉の発祥
日本の伝統的な独自の遊びと思われがちですが、世界最古のお手玉がヨーロッパとアジアの間にある黒海周辺の遊牧民の遺跡から、お手玉のルーツにあたる羊のかかとの骨が発見されています。
やがて、シルクロードを通り、インドや中国など東アジアを中心に広がり、羊の骨の代わりに身近な小石を使うようになりました。
そして、今から約1300年前の奈良時代、中国から日本に伝わりました。当時は身分の高い人たちの遊びとして、「石名取玉」という水晶の玉を使って、聖徳太子が幼い頃も使っていたとされています。
その後、平安時代には石を使った石なごと言われる遊びから、江戸時代に布のお手玉が登場し、当時はアワ、ヒエ、大豆などを入れてお手玉が広まると同時に石なごは姿を消しました。
そして昭和時代には中身が小豆や数珠玉となり、みなさんが知っているお手玉となり、布に包まれたお手玉は日本独自の伝統となっています。
お手玉の中身に使われていたものとは?
小豆
日本の伝統として作られるお手玉で一番ポピュラーなのが小豆です。おばあちゃんが小豆でお手玉を作ってくれた!なんて思い出のある方も多いのではないでしょうか。
先日実家に行った時に83歳の祖母(子供達からすると曾祖母)からもらったお手玉。長女が喜んでもらってきたけど、長女のいない間は双子も喜んで遊んでる☺️小豆のシャカシャカ音と握りやすさがいいのかな〜。しっかり縫われてるから、中身が出てくることはなさそうでヨシ。 pic.twitter.com/OCXe3sEXE3
— みい@6y+1y双子の三姉妹 (@mi__3sisters) June 11, 2020
小石
庶民の遊びとしてお手玉が伝わった頃は、小石を布に包んだものをお手玉としていました。みなさんが知っているお手玉より重く、扱いにくいと思ってしまうかもしれません。
今日は #お手玉の日 です。お手玉は、布袋に小豆や米、ジュズダマの実などを入れて作られています。昔は小石を使って遊んでいたことから「石なご」とも呼ばれます。お手玉は日本の印象がありますが、欧州の遊牧民が袋に粒状のものを入れて遊んだことが始まりだそう。#ちょびの何の日イラスト pic.twitter.com/RkQO2HnmKH
— イラストレザーちょび@何の日イラスト (@chobi_craft) September 20, 2020
大豆
江戸時代は安くて栄養がある食材として、庶民の生活には欠かせない食材でした。そのためどの家にも大豆があり、お手玉の中身として使用されていました。
お手玉作りました 中身は小豆でなく大豆。娘用にほんの少し小さめ。 pic.twitter.com/WqV5lUAtGy
— まさん (@mmmasmmm) October 31, 2017
数珠玉
小さい頃お手玉のために数珠玉を集めた!なんて方も多いのではないでしょうか。都会ではあまり見なくなった数珠玉ですが、今も河川敷や田んぼの周りに生えています。
貝殻
沿岸部では植物や農作物より気軽に手に入る貝殻が、お手玉の中身として主流になっている地域もあります。シジミや大きな貝殻を砕いたりして、お手玉に使用されていました。
ヤサラ という貝。塩茹でして、お出汁につけて冷やしたもの。
マチ針でチュルンと身をとりだします。
昔は殻をおはじきにしたり、お手玉の中に入れたりしてたんだって。 pic.twitter.com/iITmLSsv2c— judy (@judy01jp) September 12, 2016
手芸用ペレット
樹脂でできた粒状のペレットは、現代で一番主流になっています。虫が湧いたりすることがないので、定期的なお手入れや中身の入れ替えが必要ないのがメリットです。
汚れたお手玉の中身を出したら、こんなに大量のプラスチックペレットになりました…!
大量のお手玉を頑張って作ります(>_<)
期限は3週間くらいかなー…ペレットの下にあるのは、ペレットいれれば完成するお手玉(:3_ヽ)_ pic.twitter.com/g7Bqvy497C
— 菜帆@趣味垢 (@syuka_s0) November 26, 2017
まとめ
・お手玉の発祥は日本ではない
・中身に使われているモノもさまざまで色々使われていることが分かった
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