煮物や臭み取りなどに使われるみりん、甘味から想像するとカロリーが高いのではと思いますよね。
調味料も使いすぎると、1日のカロリーを取りすぎてしまう原因にもなります。
ダイエットとして糖質をおさえる方法を実践している人も多いことから、糖質の多さも気になるところです。
今回はそんなみりんのカロリーや糖質について解説していきます。
■みりんのカロリーや糖質量
100gあたり241kcalです。
大さじ1で計算すると1杯18gですので、43.4kcalになります。
1回煮物を作ると大さじ3杯くらい使いますから、その時のカロリーは130kcalにもなります。
ご飯半分くらいで75gで120kcalくらいになりますから、それよりも多いです。
同じ甘みのある砂糖は100g計算で考えると387kcalですが、大さじ1で計算すると9gですので34.8kcalと、みりんの方が多くなります。
糖質は炭水化物から食物繊維を引いたものですが、みりんには食物繊維が含まれていないため炭水化物の量そのものが糖質の値になります。
100gあたり43.2gですから、大さじ1杯で7.7gの糖質が入っていることになりますね。
ご飯100gあたりの糖質は36.8gですから、比較しても糖質は高めです。
■ダイエットに〇!糖質オフのみりん
なるべくなら糖質を少しでも減らしたい、という人向けに糖質が少ないタイプのみりんも発売されています。気になる人はチェックしてみてくださいね。
カロリーオフ 糖質オフ みりんタイプ(盛田)
同社の本醸造みりんとくらべてカロリーを50%、糖質を40%カットしたみりんが2017年に発売開始されました。
みりんのコクやテリといったものはそのままに、気になるカロリーや糖質をカットしてあります。
アルコールは本みりんよりも少なめですが、8~9%あり味わいも「言われなければ本みりんと変わらない」と評判です。
甘みとコクの糖質ゼロ 本みりん(日の出)
こちらはなんと、糖質0のみりんです。この商品には「難消化性デキストリン」という食物繊維が含まれています。
糖質は炭水化物から食物繊維を引いたものですので、この繊維が糖質0にうまくかかわっていると考えられますね。
普段、便秘で悩まされている人も調味料で食物繊維を取ることによって、少しですが快便も期待できそうですよ。
カロリーも大さじ1杯あたり、13kcalとかなり低いですね。アルコールは13~14%含まれていて、こちらも本みりんと変わらない風味が味わえるとのことです。
■みりんの賞味期限とは?未開封と開封後の違い
開封前の賞味期限は12~18ヶ月に設定している商品が多いようです。
開封後は1~3ヶ月くらいで使いきるのが望ましいとされています。
開封すると空気に触れるため、その時点から酸化が始まります。
また、空気中に含まれる雑菌も使うたびに入りやすくなるため、保管には気をつける必要があります。酸化が進むと風味が落ちて、料理に影響することがありますよ。
■賞味期限が1年以上過ぎたみりんは使っても大丈夫?
本みりんのようにアルコールが含まれているものは、雑菌が繁殖しにくいのですが、気をつけなければいけないのは「みりん風調味料」です。
みりん風調味料にはアルコールはほとんど含まれていないため、菌を抑える効果が見込めません。
このことからも賞味期限を1年といわず、半年ほど過ぎたあたりでも使うのはやめた方がいいでしょう。
本みりんでも開封後1年は悪くなる可能性が高いので、やめておいた方が無難です。
酸っぱい臭いがするといった傷んでいる兆候が見られている場合は、すぐに捨てるようにしましょう。
■賞味期限切れのみりんの正しい捨て方
キッチンのシンクから流せばいいんじゃないの?
という人もいるかと思いますが、実はあまりよくないんです。
みりんは温度によっては、糖分が結晶化して固まりができてしまいます。
シンクから流せても、配管の途中で固まってしまったら「つまり」や「臭い」の原因にもなってしまいます。
みりんの正しい捨て方は
● 布や新聞紙にしみこませて可燃ごみとして捨てる
● 量が多いときは牛乳パックに布や新聞紙を詰めて中に入れて捨てる
この方法が一番手軽ではないでしょうか。食用油と同じように処理することで、水質汚染や配管設備の傷みも防ぐことができますよ。
■まとめ
● みりんのカロリーは大さじ1杯で43.4kcalで砂糖より少し高い
● 糖質は大さじ1杯あたり7.7g
● みりんの糖質やカロリーが気になるときは、糖質カットのみりんをチェック
● みりんは開封したら少なくとも3ヶ月以内には使い切ること
● 捨てるときは可燃ゴミとして捨てること
普段、カロリーといえばご飯やおかずに目が行きがちですが、みりんにも相当なカロリーがあることがわかりました。
ダイエットや健康に気をつけようと和食中心の食生活をしていても、落とし穴がありましたね。
糖質が抑えられた商品も出回っているので、上手に使っておいしく食事に取り入れましょう。
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