野菜を育てる時に、土壌の環境を整えてくれる「敷き藁」。
米農家の知り合いがいれば分けてもらえたりもしますが、都会の方が敷き藁を使ってみたいと思ってもなかなか手に入れることができませんし、買おうとすると結構値段がするんですよね。
そこで今回は、そんな困った時のための『敷き藁の代用品』についてご紹介していきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
■敷き藁とは?効果や役割について
そもそも敷き藁は何のためにするのでしょうか。主に4つの役割が考えられます。
・野菜への泥はね防止(病気予防)
・土の乾燥防止、湿りすぎの防止
・雑草の生えすぎ予防
また、敷き藁は自然のものなので、そのまま土に還ってくれます。ゴミも増えないんですね。
これだけのいい効果があるので、農家さんでも敷き藁を実践される方は多いんです。
敷き藁をすることで、野菜にも土にも、そして環境にもいい影響があるんですね。
■敷き藁とフィルムマルチの違い
敷き藁は地温の上昇を抑えることや、土の乾燥を防ぐことはできますが、保温効果は強くありません。冬はフィルムマルチと比較すると地温が低下してしまいます。
フィルムマルチは、敷き藁と比較しても高い保温・保湿・防草・病気予納の効果があるマルチです。
通気性の良いものや、土に還るものもあり非常に便利な存在ですが、値段が高いということがあります。
経済性や、農業への考え方でどちらを使うのかを決めるのがよいかと思います。
■敷き藁の代用品
★ワラのかわりシート
藁は値段が結構しますし、1回しか使うことができません。毎回買うのも結構な負担だな考える人も多いかと思います。
ワラの代わりシートであれば、敷き藁のような効果を得ることができ、さらに繰り返し使うことができて経済的。ピンで止めれば風で飛んでしまうこともないのでとても便利です。
「敷き藁を使いたいけどもったいないな」と思う方はワラのかわりシートを使ってみてください。
★防草シート
雑草予防するための防草シートを使って、敷き藁の代わりにすることもできます。
野菜を植える場所をむき出しにしておき、その両サイドを防草シートで覆うと野菜を植える事もできます。
ペロッとめくれば肥料を与えるのも簡単なので、農家さんも実践されている方法です。
★イネ科の雑草
ねこじゃらしやススキなど、近所に生えている雑草を干して使えば敷き藁の代わりになります。
イネ科の植物であればワラと同じ働きをしてくれます。
種が付いていると雑草の大量繁殖の原因となってしまうので、種の部分はカットして使うようにしましょう。
敷き藁のように自然に還るエコな代用品です。
また畑見に行ってた。
サツマイモは完全に根付いたようで、新芽が出てた…まあ2,3株死んでたけど、蔓が伸びてきたらそれを挿し芽すれば生えてくるらしいから問題なし。
その辺に生えてたイネ科の雑草を抜いて敷き藁作りもついでに行う。これはトマトを植える時にマルチの代わりにすると良いらしい。 pic.twitter.com/pn619wFseP— ry0 (@ry081999) May 22, 2020
★すだれ
もし余っているすだれがあるなら、敷き藁の代わりに使うことができます。
使い方は防草シートと同じ。
野菜を植える場所をむき出しにしておき、その両サイドをすだれで覆って使います。
保温効果は高くないので、イネ科の雑草などと組み合わせて使うとより効果的です。
★腐葉土・落ち葉
腐葉土を土の上に盛ることで代わりになります。
腐葉土は泥ハネ効果や土の乾燥・夏は涼しさ・冬は暖かさを保ってくれます。
注意点としては夏の時期はカナブンの産卵場所になる場合があります。
落ち葉も腐葉土と同じく土の上に敷くだけ。簡単で代わりにしやすい代用品ですね!
■敷き藁がいらない!空中栽培の方法を紹介
こんな形で栽培することを「空中栽培」といいます。通常とは違い、下に向けて植物を成長させる栽培方法です。
作り方も簡単。
鉢の底に穴を開け、その穴から苗がでてくるように入れます。その上から野菜用の土を入れ、吊るします。最後に水をたっぷり上げたら完成です。
広い場所がいらない栽培方法なので、色んなものを少しずつ育てたい時にもピッタリです。
これなら敷き藁がなくても栽培することができますね。
■まとめ
・敷き藁の主な役割は以下の4つ
【地温の上昇を抑える、野菜への泥はね防止(病気予防)、土の乾燥防止、湿りすぎの防止
、雑草の生えすぎ予防】
・敷き藁の代用品としておすすめなのは以下の4つ
【ワラのかわりシート、防草シート、イネ科の雑草、すだれ】
・敷き藁を使わない空中栽培という方法もある
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