サフランの効果・効能と使い方や 代用品について分かりやすく紹介

代用・食品

カレー屋さんや洋食屋さんでよく見かけるサフランライス、おいしそうな黄色といい香りが食欲をそそりますよね。

 

自宅でもあんな香り高い料理が作れたらいいなあ、と思ったことはありませんか?

 

そもそもサフランってどういったものなのでしょうか。

 

サフランの効果や使い方、ない時の代用品をご紹介しますので参考にしてみてくださいね。

■サフランの効果・効能

サフランとは!
サフランはアヤメ科の植物で、クロッカス属の多年草の花のめしべを乾燥させたものです。

 

 

市販されているサフランはめしべを乾燥させたもので、めしべの先から茎の部分まで入っている(ホールタイプ)と、これを粉状にしたものがあります。

 

少し刺激的な苦みのある味ですが、料理に使ってしまうとほとんど気になりません。

 

 

めしべを手で摘み取るというだけあって、採れる量はほんのわずかです。

 

1g取るのにサフランの花を300個も摘み取らなくてはならないため、昔から貴重なものとして高貴な人物しか使えなかったということです。

 

原産地は西アジアや南ヨーロッパで、日本はイランからの輸入が最も多くなっています。

 

サフランの効果

サフランには血液をサラサラにして血行を促進させる効果が高く、他にもうつ病や月経前症候群、更年期障害などの症状を緩和させてくれる働きがあります。

 

また、体の老廃物を外に出しやすくするデトックス効果や、記憶力を上げるような効果も期待されています。

 

 

女性の諸症状に特化した効果が多く、昔から薬として服用されていたこともあったようです。

 

抗酸化作用のおかげで、飲む以外に顔に塗ることで効果を実感することもできます。

 

抗酸化作用のクロシンという成分は、メラニンの働きを抑える作用やシミやクマの改善なども期待できます。

 

古代エジプトでは、クレオパトラがサフランで作った化粧水を愛用していた、ともいわれています。

 

■使い方

サフランは水に溶ける水溶性の色素を持っています。

 

このことから、色を付けるためには水に溶かしてから使うと、色がつきやすくなるのです。

 

油に色を付けようと思って熱した油に入れても、水で溶かすほどの鮮やかな色を出すことができません。

 

このことから、水から煮たり炊いたりするような、サフランライスや、パエリア、ブイヤベース、ビリヤニなどに主に使われます。

 

■サフランの代用品

高価なスパイスを常備するのはなかなか難しいかもしれません。

せめて雰囲気だけでもサフランの色をつけたいときは、どれが適しているのでしょうか。

★ターメリック

黄色い色付けのために使うことができます。

 

サフランが少し高価であるため、実際にもこのターメリックで色付けをして、さもサフランライスであるかのように提供するお店もあるようです。

 

少し土臭い臭いがありますのでサフランの風味とは違いますが、見た目はほとんど変わらないか、少し黄味が強くなります。

 

油で溶ける性質のため、油で炒めるときに色を付けるか、油を足すなどの工夫が必要になってきます。

 

★クチナシの実

お正月の栗きんとんの色付けでも活躍の、クチナシの実でも代用することができます。

 

売られているのは赤い実ですが、サフラン同様に鮮やかな黄色の色付けをすることができます。

 

クチナシの実は、特徴的な臭いや風味がないため、色を付けたいというだけなら十分役割を果たしてくれますよ。

 

サフランと同じ水溶性なので、茹で量料理やご飯を炊くときに一緒に入れることで、色を付けることができます。

 

くちなしの実を割って使うのでお茶のパックなどに入れて、実のカスなどが料理に入り込まないようにしましょう。

★カレー粉

黄色はターメリックによるものですが、カレー粉には他のスパイスも配合されているので、味が全く変わってきてしまいます。

 

カレーと一緒に食べるライスに色付けをするのであれば、あまり違和感は感じないかもしれませんが、ブイヤベースはカレー味の魚介スープに、パエリアはカレーピラフのようになってしまうでしょう。

 

使う料理には限定されてしまいますが、うまく使えるとカレー味が活かされるかもしれません。

 

■サフラン使用の注意点

サフランには子宮収縮作用や通経作用もあるため、妊娠中は避けたほうがいいといわれています。

 

授乳中の影響もはっきりしていないため、避けたほうがいいかもしれません。

 

また、5g以上摂取すると、黄疸や下痢、嘔吐などの重い副作用が出て健康を害してしまうおそれも出てきます。

 

12~20gで致死量に相当するという報告もあるので、食べすぎには注意しなくてはなりません。

 

通常の量で食べる分には問題ありませんが、1日の規定量以上を食べることはしないようにしましょう。

 

 

■まとめ

サフランの効果や代用品の使い方はおわかりいただけましたでしょうか。

● サフランは希少なスパイス
● 血行促進や女性の諸症状に効果がある
● 色付けだけなのか、少し風味を付けたいのかで代用するものを使い分けよう
● 妊娠中は流産の危険もあるため食べないようにしよう

古代では高貴な人しか食べることを許されない食品であり、インドでは僧侶がまとうサフラン色の袈裟は神聖で高貴である証拠とされていたからのようです。
食べることの効果も高いスパイスであることもわかりましたね。

 

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