小麦粉がない!
そんなときあなたならどうしますか?
小麦粉を買いに走りますか?
片栗粉やてんぷら粉ならあるのになぁ。
そんな経験ありませんか?
たまには小麦粉と違ったもので作ってみるのも、料理の幅が広がりそうですよね。
そんな時に代わりになるものがサッと使えたら便利です。
今回はそんな「小麦粉の代用品」を6つご紹介します。
小麦アレルギーの人にも使えるこの技、是非参考にしてみてくださいね。
■小麦粉と薄力粉の違いはあるの?
そもそも、小麦粉と薄力粉ってどう違うの?と思いますよね。
結論からいうと、小麦粉も薄力粉も同じものです。
小麦はデンプンとタンパク質(グルテン)の量によって、大きく4種類に分けることができます。
● 中間質小麦・・・中力粉の元
● 硬質小麦・・・強力粉の元
● デュラム小麦・・・パスタに使われます。
薄力粉は小麦の中でも軟質小麦からできる粉であることがわかります。
軟質小麦はグルテンの量が他の小麦粉に比べて少ないため、粘りが少ないことが特徴です。
小麦の種類はグルテンの量による粘りで得られる弾力性の差で向いている料理が決まってくるのです。
粘りが少ない薄力粉はふんわりとしたお菓子などに、粘りが強い強力粉はパンなどに、中間の中力粉はうどんなどを作るのに向いています。
■小麦粉の代用
★かわり1 米粉
米粉には粘りの元となるグルテンがありません。
よって、小麦粉の代わりに使うと仕上がりはさっくりします。
油を吸いづらいこともあり、さっくりと仕上がるので、天ぷらなどに向いています。
時間が経ってもべチャッとならないので、お弁当の唐揚げなんかにもいいですね。
グルテンが入っていないため、アレルギーの心配も少なく、離乳食にも使いやすいです。
ザックザック。
今日は米粉の唐揚げ!
ニンニクも生姜もたっぷり◎#おうちごはん pic.twitter.com/6IvCHt3A5y— はらぺこ食堂 (なお🌱) (@Goliba7) April 20, 2020
代わり2 そば粉
そば粉も米粉同様にグルテンが含まれていないので、小麦粉のような粘り気を出すことはできません。
そばの実には「ルチン」などのミネラル分が豊富に含まれた
健康食材としても人気が出てきています。
そば粉も米粉のようなさっくりとした仕上がりになるので、唐揚げなどに適しています。
ガレットというクレープのようなものを作ることもできますよ。
薄力粉の代わりとして、クリームシチューを作ることもできます。
ほどよくとろみがついて、薄力粉で作るものとさほど変わらなく作れそうですね。
クリームシチューでミネラル補給できるのも嬉しいポイントです。
レシピ公開
【牛乳とそば粉の和風シチュー】材料(4人前)
*そば粉30g
*水50g☆肉(鶏肉・豚肉・ベーコン)・人参・しめじ・ほうれん草・その他お好みの具
◉水500ml、牛乳200ml
⚪︎クリームシチューのルー(1/2箱)
⚪︎味噌10g#飲んで応援 pic.twitter.com/VDyzVx0I4k— 音威子府TOKYO (@Otoineppu_TOKYO) March 10, 2020
代わり3 片栗粉 コーンスターチ
とろみづけとして知られる片栗粉とコーンスターチですが、それぞれの原料はどういったものなのでしょうか。
● 片栗粉・・・本来はカタクリの地下茎から取れるデンプンの粉
現在はじゃがいもから取れるデンプンの粉の方が主流
● コーンスターチ・・・トウモロコシから作られるデンプンの粉
とろみづけ、という点では一致しますが、それぞれ向き不向きがあります。
片栗粉は温かい料理でとろみがつくのに対し、コーンスターチは冷たいものでもとろみをつけることができます。
このことから、片栗粉は温かい料理のとろみをつけるのに適していて、コーンスターチはカスタードクリームなど、冷えてもとろみをつけたいお菓子に使うことが適しています。
片栗粉で作れるお菓子としてオススメのしたいのは、わらび餅です。
本来であればわらび餅は本わらび粉を使用します。
ところがこの本わらび粉は値段も高く、場所によってはスーパーで手に入らないこともあります。
片栗粉で作れるのであれば、経済的でヘルシーなおやつが食べられますね。
唐揚げの時には小麦粉がなくても、片栗粉だけでもできますよ。
片栗粉で作られた唐揚げは、竜田揚げとも言われますよね。
コーンスターチは冷やしてもとろみが続くため、カスタードクリームのようなものや、
冷やし水まんじゅうなどの和菓子も作ることができます。
コーンスターチを小麦粉の代わりに唐揚げをつくると、粉のキメがこまかく油切れがいいためサクッとした触感に仕上がります。
コーンスターチを知らない方や持ってないって方にもこちらを読んでいただければ一気に分かりますよ→コーンスターチについての詳細
今日の夕飯。白菜と豚肉のグラタン。
具材は、白菜、豚肉、サツマイモ、大根、まいたけ。バター不使用、小麦粉の代わりに片栗粉、牛乳の代わりに豆乳使用。パン粉も使わず上はとろけるチーズのみ。美味しい。幸せ💕 pic.twitter.com/Za24NEEMyQ— 古賀ちぐさ@女性管理職専門ワークスタイルコンサルタント (@LibertyWoman2) November 26, 2019
代わり4 お好み焼粉 たこ焼き粉
お好み焼き子とたこ焼き粉の主な成分は小麦粉です。
小麦粉に鰹節などの魚のダシ粉や、膨らませる働きのベーキングパウダー、とろみをつける山芋や増粘剤などが入っています。
お好み焼き粉やたこ焼き粉で代用できるのは、このダシをうまく使ったものがいいですね。
薄く伸ばしてチヂミにしたり、おやきのように中に具をつめて焼くのも美味しいです。
お好み焼ってしたい時にないことも多いはず!そんな時はこちらを参考に→お好み焼代用品
代わり5 てんぷら粉
てんぷら粉には小麦粉にベーキングパウダーや卵が入っています。
このことからもケーキのようなスポンジ生地を作るのに向いています。
配合されているベーキングパウダーの量を厳密に測ることはできませんが、いっそのことベーキングパウダーを足さないでスポンジケーキを作ってみるのもアリかもしれません。
余ってたてんぷら粉でシフォンケーキ作ったけど粉振るわなくていいし楽だしおいしいわー
— 早川 (@dorry528) October 23, 2017
代わり6 じゃがいも
現在の片栗粉はじゃがいものデンプンを使っていることが多いことから、じゃがいもも片栗粉と同様、とろみをつける料理に向いています。
シチューのとろみをつけるのに、じゃがいもをすりおろして使うと程よいとろみをつけることができます。また、じゃがいもを蒸かしてから潰し、茹でるとモチモチとした触感のパスタを作ることができますよ。
やってみよう
自家製の燻製ベーコンで作ったクリームシチュー。頑張って冷燻した物だ。小麦粉の代わりにすり下ろしジャガイモを使用する。アクは弱火で煮込んでも凄いことなるが気にしない。 pic.twitter.com/wVEmCWrzee
— 吾輩は狸である。 (@komattaossann) March 26, 2019
■まとめ
小麦粉の代わりになる粉は、用途によって使い分けるのがベストであることがわかりました。
● サクサクした触感の揚げ物には米粉やそば粉
● 温かい料理にとろみをつけるのであれば片栗粉やじゃがいも
● お菓子などの冷たいものにとろみをつけるのであればコーンスターチ
● ダシの風味を生かしたいならお好み焼き粉かたこ焼き粉
「粉と言ったら小麦粉」と決めつけずに、いろいろなもので試して新しい美味しさを見つけられたらいいですね。
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