オリーブオイルというと加熱しないでそのまま食べるイメージですが、炒め物や揚げ物にしてもおいしく食べられるオイルです。
しかし、揚げ物に使うためにはちょっとしたコツがあります。加熱調理をするときの注意点なども紹介します。
■オリーブオイルで揚げ物は美味しい?メリット・デメリット
結論からいうと、おいしいです。
オリーブオイルは揚げ物に使っても素材に浸み込みにくく、カラッと揚がるため油っぽくなりません。また、加熱しても酸化しにくいため体に悪影響が出にくい油でもあります。
デメリットをあげるのであれば、独特の香りが加熱すると減ってしまうことです。
■オリーブオイルは加熱しても大丈夫?
加熱しても何ら問題はありません。熱を加える前と比べて変わることは、オリーブオイル独特の「香り」です。
サラダにかけるドレッシングのような風味は減ってしまいますが、熱を加えても成分は変わりません。
■オリーブオイルの沸点は何度?
オリーブオイルの沸点は200℃くらいです。これはオリーブオイルの中でも「ピュアオリーブオイル」と呼ばれる部類のもので、「エクストラバージンオイル」の沸点は170℃くらいに下がります。
このことからも揚げ物に使うのであれば、ピュアオリーブオイルの方が向いていて、エクストラバージンオイルは生食に向いているといえます。
200℃を超える調理はあまりないかもしれませんが、低い温度でじっくり揚げる調理法が向いています。
■新しいオリーブオイルと古いオリーブオイルどう違う
新しいものは200℃くらいが沸点のため、これを超えると煙が出てきます。
何度か使っているものだと、沸点は170℃くらいに下がります。
加熱途中ですぐに煙が出るようであれば油が古くなっているので、使うのをやめるようにしましょうね。
■オリーブオイルを揚げ物で何度も使用するために気をつけること
★200度を超えないようにする
200℃が沸点といわれているため、これを超えると煙が出てきてしまう可能性があります。さらに温度が上がれば発火の恐れも出てきてしまうため、200℃を超えての揚げ物調理はやめましょう。
★使用後のオリーブオイルを濾す
使い終わった油は食材や衣のカスがついているため、その汚れを濾す必要があります。汚れが残ったままだと油の酸化が進む原因にもなり、早く悪くなってしまうからです。
使い終わったら冷めるまで待ってから、濾し紙や油こし専用の布などで濾して光が入らないオイルポットに保存しましょう。
★油に水分が混ざらないようにする
食材の水分はなるべく切って、油に水が混ざらないようにします。油に水が入ると早く傷んでしまう原因になるからです。
鍋に蓋をすると蓋についた水滴が油に落ちる場合があるので、蓋をして使うのも避けるようにしてくださいね。
■まとめ
● オリーブオイルで揚げ物をするとカラッと仕上がっておいしい
● 加熱してもオイルの成分が変わらない
● エクストラバージンオイルではなく、ピュアオリーブオイルを使うこと
● 沸点があまり高くないため、200℃を超える調理はしないようにする
オリーブオイルというと、生食専用かと思っている人もいたかもしれませんが、揚げ物でもおいしく食べられることがわかりました。
スペインのアヒージョもオリーブオイルを使った煮込み料理です。うまく使ってオリーブオイルの健康成分をおいしく食べましょうね!
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