みりんの役割とは?効果的な使い方や簡単な作り方を紹介

煮物や照り焼きになくてはならないみりんですが、役割はご存じですか?

砂糖ほど甘くないし、かといってたくさん調理に使うわけでもない、となればますます謎は深まりますよね。

みりんには味付けの他にも役割があります。今回はみりんの役割や効果的な使い方を紹介します。

 

 

■料理用みりんの役割

照りを出す

みりんには半分近い成分が糖分です。この糖が食材の表面に膜を張ることでおいしそうな照りをつけることができます。

 

煮崩れを防ぐ

みりんのアルコールや糖類は食材の身を引き締めて、煮崩れを防ぐ役割があります。煮崩れを防ぐ目的で使う際は、最初に入れると効果的ですよ。

 

 

料理に甘みを出す

みりんの糖分によって甘味をつけることができます。砂糖よりも糖の種類が多く含まれているため、穏やかで自然な甘味をつけることができます。

 

 

魚や肉の臭みを消す

みりんに含まれるアルコールは食材の臭みを消す働きがあります。みりんにはアルコール度数が14%入っていて、これは日本酒とほとんど変わらない度数なんですよ。

 

 

■みりんを料理に入れるタイミング

みりんを使う料理には一緒に砂糖を使うケースが多いですよね。

砂糖と一緒に使うときは砂糖を先に入れて、後からみりんを入れることで風味よく味が決まります。

まろやかな甘みで、風味よく仕上げることができますよ。

臭みを取る目的で入れるときは最初、照りを出したいときは最後に入れると効果を発揮できますよ。

 

■みりんの効果的な使い方

野菜は醤油などの塩分を早く吸収するため、先にみりんを入れるのがオススメです。

みりんのアルコールは分子が細かく味の吸収を早くしてくれるので、手早く味を決めたいときにもいいですね。照りを出したいときは味付けの最後にも入れると効果的です。

煮魚をつくるときは調味料を最初に混ぜてから煮立たせることで、飛んでいくアルコールが一緒に臭みを取ってくれます。

鍋で最初に調味料を沸騰させてから入れることで魚の表面が固まって、生臭さが水分になって出ていくのを防いでくれますよ。

 

 

■みりんの意外な使い道

実はおかず以外の使い道もあります。今日から実践できますのでやってみてくださいね。

ごはんを炊くときに使う

白米でも炊き込みご飯でもどちらでも大丈夫。

ほんの少しみりんを入れてから炊くと、ツヤが出ておいしいご飯が炊きあがります。普段のご飯をちょっとグレードアップさせたいときにオススメの方法です。

 

 

お菓子作りに使う

砂糖の代わりに使うことで、上品な甘さを出すことができます。

パウンドケーキなどはしっとりと仕上がり、プリンはお店で作ったのかと思うほど絶妙な甘さのものが出来上がります。

プリンに使うのは意外かもしれませんが、使用する「煮切りみりん」は砂糖にも負けないくらいの甘味があり、風味がとてもいいです。ぜひ試してほしいですね。

 

 

■みりんと砂糖の違い

みりんも砂糖も甘いなら普段から使い慣れている砂糖を使えばいいと思う人もいるかもしれませんね。

ですが、この2つには甘味成分の違いがあります。

砂糖の甘味の成分はほとんどが「ショ糖」で、ストレートで強い甘さが特徴です。この強さゆえに角がある、と表現されることもあります。

一方、みりんはブドウ糖やオリゴ糖といったたくさんの糖分が合わさってできています。

このため、甘味の中にも奥行きのある味のため、まろやかで自然な甘味を感じることができるのです。

 

 

■みりんの代用品の作り方

日本酒:砂糖=3:1で代用できます。

わかりやすくいうと、日本酒大さじ1杯に対して砂糖を小さじ1杯混ぜれば完成です。

他には日本酒とはちみつを使うこともできます。はちみつは砂糖よりも甘味が強いので、若干少なめにするといいですよ。

この時に注意するポイントは、料理酒は使わないことです。

料理酒には塩分が含まれているため、みりんに近い味を作るのは至難の業。料理酒ではなく日本酒を使うようにしましょう。

 

 

■まとめ

● みりんは「自然な甘さを加える」「照りを加える」「煮崩れを防ぐ」「食材の臭みを消す」役割がある
● 穏やかな甘さはブドウ糖やオリゴ糖といった多くの糖類が含まれているため
● 役割によって調理に加える順番を変えると効果的
● 代用するときは料理酒は使わない

やさしい甘さと風味のいいみりんは、味をよくするだけではなく煮崩れを防いだり照りをつける、といった見た目にも作用していましたね。

使う順番もその時々で使い分けながら、上手に調理したいですね。

 

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